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'23
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Igus News
高荷重用途向け射出成形すべり軸受Q3Eを開発
イグス株式会社は、高荷重用途で無潤滑運転および高面圧を実現する、イグリデュール製すべり軸受Q3E(以下、Q3E)を開発しました。
すべり軸受内層・外層に異なる材質を使用することで、高荷重用途に対応
掘削機が数百㎏の砂を移動させるとき、バケットの軸受部には膨大な荷重がかかります。これまで、建設機械や農業機械などの高荷重用途には金属製または編み込み構造式のベアリングが必須であり、当社は様々な材質を使用したイグテックス・シリーズのすべり軸受でこの問題に対処してきました。イグテックスは固体潤滑剤が配合されているため低摩擦・無潤滑での運転が可能であり、外層が強度に優れているすべり軸受ですが、編み込み構造式のためコストがかかっていました。
今回、Q3Eの製造方法に費用対効果が非常に高い射出成形プロセスを採用することで、多層構造の高荷重用途向けすべり軸受の大量生産が可能となりました。そのため、Q3Eは編み込み構造式ベアリングと比較して安価です(当社比)。性能に関しては、射出成形で2種のポリマー素材の長所を組み合わせることに成功しています。摩擦特性を最適化したい内層にはイグリデュールQ3高機能ポリマーを使用し、高強度が求められる外層には強化ポリマーを使用することで、高荷重用途に対応しています。
摺動特性を維持しながら、高荷重容量を実現
Q3E最大の利点は、金属製ベアリングが使用されていた建設機械や農業機械などの高荷重用途で、潤滑剤が不要になることです。Q3Eには、微細な固体潤滑剤が内層のポリマーに溶け込んでおり、製品寿命期間中に、徐々に放出されます。ベアリングをQ3Eやイグテックスに切り替えることで、ユーザーは潤滑にかかるメンテナンスコストを削減し、機械の耐用年数を延ばすことが可能となります。
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