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THK News
羽田空港内レストランにて自動除菌ロボット「Mover UV-C」の運用を開始
THK株式会社は、廣瀬無線電機株式会社と自動除菌ロボット「Mover UV-C」を共同開発し、このたび、東京エアポートレストラン株式会社が運営する羽田空港内レストランでの新たな除菌手段として運用が開始されました。
自動除菌ロボット「Mover UV-C」は、あらかじめマッピングした場所を自動で走行し、UV-Cによる除菌であらゆる菌やウイルスを除菌する自律走行型除菌ロボットです。人手による除菌では時間のかかるオフィスやイベントホールなどの大規模なスペースでも、「Mover UV-C」の運用によって短時間かつ効率的な除菌が可能です。
「Mover UV-C」にはTHKが独自に開発したロボット用プラットフォーム「SEED-Mover」が使用されています。「SEED-Mover」は、バッテリー、電気回路を搭載した全方向移動台車で、装置や機能に「自律移動」というロボットの機能を付加することができ、搭載する装置や機材などにも電源供給することが可能です。この「SEED-Mover」に、菌やウイルス、バクテリア等を抑制するUV-C波を照射するユニットを搭載することで次世代型の自動除菌ロボットを実現しました。
羽田空港内でレストランを運営する東京エアポートレストランでは、お食事に来られるお客様やレストランで働く従業員等へ安心安全な空間を提供するべく、新型コロナウイルスやインフルエンザウイルス等の感染症への様々な対策を行っています。
今後も新たな変異種や新ウイルスへの対応は不可欠であり、現場での人手不足に伴う店舗運営と従業員様の除菌作業の効率化といった課題解決に向け、自動除菌ロボット「Mover UV-C」が正式採用されることとなりました。無人での自動運転により、人手不足への貢献はもちろん、これまで除菌作業にあたっていた従業員への二次感染リスクとそれに伴う精神的ストレスの軽減につながります。また、アルコールや次亜塩素酸等を使用した薬液での一般的な除菌方法のみでは、「拭き漏れ、拭き残し」や「薬剤耐性菌」等の懸念がつきまといますが、「Mover UV-C」での自動除菌を取り入れることで、お客様へ確実な「安心・安全」をお届けいたします。
THKはこれまで、機械要素部品のトップメーカーとして培ってきた技術をもとにサービスロボットの開発を重ねてまいりました。今後も蓄積したノウハウを最大限に活かすことで、人手不足や感染症拡大といった社会的課題の解決に向けた支援を行ってまいります。
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