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経験ゼロから、協働ロボットを活用した工程自動化の内製に成功

大久保歯車工業(株)が、建機車両向け駆動部ギヤの歯切り、刻印、面取り作業を自動化。

経験ゼロから、協働ロボットを活用した工程自動化の内製に成功

大久保歯車工業で加工機にワークを投入するユニバーサルロボットの協働ロボット UR10e

ユニバーサルロボットは、協働ロボット「UR10e」を大久保歯車工業株式会社に売却すると発表、同システムが導入されたことを発表した。 大久保歯車工業では、ロボットプログラミングの経験のない現場作業員が自動化システムの構築に取り組み、加工機へのワークの搬入出の自動化に成功した。 大久保歯車工業ではURロボットの導入により、対象設備において30%の生産性向上を達成しました。 一人の省人化にも成功し、増産に人事戦術で対応していた体制を変えることができました。

大久保歯車工業では、従来は人手を増やすことで生産増に対応していましたが、人材確保の難しさから自動化・省人化に取り組むことを決定しました。従来型の産業用ロボットは大掛かりな安全対策が必要で、設置スペースを確保するのも難しい状況でした。2019年の国際ロボット展でURの協働ロボットに出会い、その柔軟性や自力でシステム構築も可能な点に着目し、自動化プロジェクトに着手します。

現場の担当者が自動化できそうな工程を洗い出し、歯切り加工前後の工程を対象に選定しました。一連の工程の自動化を、システムインテグレータ等外部の専門家の協力を得ずに5か月間で実行したのです。

歯切工程では、従来7台の設備に2名体制でしたが、協働ロボットの導入により1名の省人化に成功。2名体制の時には交替時や昼休憩時に発生していた設備の遊休時間が解消され、稼働時間を増やした結果、生産性が30%向上しました。

ロボットシステム構築を担当した歯車製造部 製造二課 アシスタントマネージャの新田 誠氏は述べています。「ロボットを扱うのは初めてでしたが、URが提供している無料のオンライントレーニング『URアカデミー』や実機を使う『コアトレーニング』で基本動作を学びました。さらに日々製造部で仕事する傍ら、自席の前にロボットを置き常に触る習慣を付けて取り組みました」

同社 代表取締役の大久保 利彦氏は述べています。「今後もURロボットを導入し、作業者が展示会や技術研修などに参加できるようにすることで、社員のスキルアップと成長を促進し、より良い作業環境を提供していきたいと考えています」

大久保歯車工業に導入されたURロボットの概要

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