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02
'24
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Vanzetti Engineering SpA
Vanzetti Engineeringから、新しい格納式サブマージドポンプが登場
Vanzetti Engineeringは小規模LNGターミナルでの使用や船舶分野での非常ポンプあるいはカーゴ/ストリッピング・ポンプとして使える新しい格納式サブマージドポンプESK-IMOシリーズを発売します。このESK-IMOポンプには、タンクの排水と再充填を必要とせずにメンテナンスを簡単に行えるという利点があります。
Vanzetti Engineeringは、流量70～500 m3/hrに対応した最大揚程240 mの格納式サブマージドポンプの新シリーズESK-IMOを発売して、当社製品ラインアップのさらなる充実を図ります。
ESK-IMOポンプは、その油圧部品と機械部品すべてをARTIKAポンプシリーズから引き継いでおり、すでに市場で認められ定評ある製品としての信頼性と品質も継承するものとなっています。
このESK-IMOシリーズは、工業分野としては取扱量1 MTPA（百万トン/年）未満の小規模ターミナルでの使用のほか、船舶分野ではメインポンプの故障時やメンテナンスが必要な時にタンクを空にする非常ポンプ、あるいはカーゴ/ストリッピング・ポンプとしてもお使いになれます。
タンク底部やクライオスタット内に直接設置するARTIKAシリーズとは異なり、ESK-IMO格納式ポンプは、フートバルブによってタンクの他の部分から切り離されたコラム内に設置します。こうすることで、液化天然ガスを格納コラム外側のタンクに閉じ込めたまま、コラム上部のカバーを開けてポンプを取り外せるようにしています。
Vanzetti Engineeringでは、この新しい格納式サブマージドポンプ・シリーズと合わせて、フートバルブや格納コラムのカバー、ポンプを吊り上げてタンクから取り出すのに必要なケーブル、電気コネクタなど、その運用に必要な周辺機器・器具もすべてご提供します。そのほかにも追加オプションとして、異常アラームの表示と通知ができる振動モニタリング・システムも用意しています。
ESK-IMO格納式ポンプの特長は、メンテナンスを行うためにタンクを空にする必要がないことです。小規模LNGターミナルのタンク自体は、そのメンテナンスの実施間隔が非常に長い（25年以上）ことを考えると、これは重要な付加価値であるといえます。タンクに比べて、一般にポンプのメンテナンス間隔は短いため、タンクの使用を中断することなくポンプを取り外してメンテナンスできるなら、作業が迅速かつ容易になり、ユーザーとっても施設の運用面からも非常に大きなメリットとなるからです。そのうえ、作業にともなって生じるさまざまなリスクも回避できます。
一方の船舶分野では、船のタンク本体や搭載のポンプを整備するにあたり、ESK-IMOシリーズを使用して常圧タンク（圧力1 bar以下で運用する）を空にすることができ、メンテナンス作業の柔軟性が高まります。さらに、このESK-IMOポンプは格納コラムから引き出すのにタンク上部に大きなスペースを確保する必要がないという、甲板下で一般的にみられる環境に適った特長も持ち合わせています。
小規模LNGターミナルと船舶市場は、特にアメリカ大陸と東南アジア地域を中心として、かつてないほどの成長を遂げています。これらの市場セグメントが、世界のエネルギー事情と海運情勢を変革する重要な推進力として台頭してきているのです。代替エネルギーの需要が増加するとともに、排出量削減への圧力が高まるなか、特に工業や商業、海運という民生事業に対し、LNGターミナルは必要な場所にLNGを供給できる柔軟なソリューションであると認められつつあります。その一方でLNGによる海上輸送市場も大きな成長をみせています。従来の燃料に変えてLNGを利用する船舶は、ますます厳しくなる規制に従って排出量を削減するのに有効であり、それにともなう港湾インフラや専用ターミナルの需要も拡大しています。
こうした好循環が両分野の急速かつ継続的な成長を後押ししており、近い将来にはさらなる拡大も見込まれています。この状況に戦略的に応えられるのが新しいESK-IMOシリーズです。
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