ローデ・シュワルツが市場トップレベルの機能を備えた新しいR&S NGC100 電源シリーズを発表

新しいR&S NGC100電源シリーズは幅広い機能を備えています。

変動やサージの影響を受けかねないAC電源から正確かつ安定したDC電流を供給したいという基本的な要求に応えるうえで、DC電源はエレクトロニクス産業全体にとって欠かせない存在です。新しいR&S NGC100電源シリーズは、こうした基本的な要件を満たすにとどまらず、単に安定して電源を出力するよりもはるかに複雑なアプリケーションに対応できる機能や特徴、リモート制御能力を備えています。同シリーズには1、2、3チャネルのモデルがあり、最大10 A・100 Wで1チャネルあたり0～32 Vの電源を供給できます。1チャネルのR&S NGC101は最大10 A、2チャネルのR&S NGC102はチャネルあたり最大5 A、3チャネルのR&S NGC103はチャネルあたり最大3 Aを供給します。小型かつ軽量であるため、19インチラックに2台のR&S NGC100を並べて取り付けることができ、テスト・セットアップのフットプリントを最適化することが可能です。

2チャネルおよび3チャネルのモデルでは、各チャネルを最大限に柔軟にお使いいただけるように完全に絶縁しています。そのためユーザーは、まったく独立した非常にコンパクトな電源として、各チャネルを個別に使用することが可能です。さらに、チャネルを直列につないで最大電圧を96Vにすることも、また並列に組み合わせて最大電流を10Aにすることもできます。完全なガルバニック絶縁であるため、チャネルを平衡回路に接続しても接地配線が複雑になる心配はありません。

電源としてのR&S NGC100の基本性能は、出力レンジの面でも、低リップルかつ低ノイズという出力品質の面でも卓越しています。対応できるアプリケーションと追加機能についても、このクラスの機器としてはご期待を上回る製品になっているものと考えています。さらにリモート・センシング機能を使えば、電源の出力側ではなく、電源供給を受けている回路の入力側で電圧を測定でき精度を保証できます。また、テスト・シーケンスに合わせて電圧や電流を変えるようにプログラムしたり、急激な立ち上がりを避けて電源供給中のデバイスを保護したり、さらには動作条件をシミュレートすることも可能です。

R&S NGC100は安全第一となるように、電気的および熱的特性に対する完全な保護機能を備えています。また、ユーザーは時間を設定してチャネルをオンにするシーケンスを定義できるほか、電源が供給される回路の電圧と電流値もロギングできます。

R&S NGC100の全モデルは標準でUSBポートとLANポートのデュアル・インターフェースを装備するほか、オプションでリモート制御用のGPIBインターフェースも利用可能です。ロギングなどの機能をトリガリングするための外部制御用デジタル・トリガとしては、TTL形式の入力をサポートしています。さらに外部プログラムから電圧や電流の変更シーケンスを入力することもできます。そのほか、最大入力10V・20mAのアナログ・インターフェースを使えば、出力の電圧あるいは電流を全レンジにわたってほぼ即時に変化させるように制御を行えます。

R&S NGC100電源シリーズはR&S HMC804x電源をドロップインで置き換えることも、必要に応じて併用することも可能です。この電源はR&S Essentials ポートフォリオの一つとなっており、ローデ・シュワルツおよび認定代理店から今すぐ購入いただけます。

ローデ・シュワルツは、ニュルンベルクで開催のembedded world Exhibitionにおいて、新しいR&S NGC100電源シリーズのデモンストレーションを行います。ぜひ、ホール4・小間番号4-218の展示ブースまでお越しください。

R&S NGC100電源シリーズについて詳しくは、をご覧ください。

www.rohde-schwarz.com