シュナイダーエレクトリック、ゲットワークスのコンテナ型データセンターへの水冷式空調機の採用が決定
高密度なコンピューティング処理環境を局所的に構築できる、AI用途のGPU搭載コンテナ型データセンターの冷却課題を解決。
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ゲットワークス 湯沢GXデータセンター(新潟県湯沢町)
エネルギーマネジメントおよびオートメーションにおけるデジタルトランスフォーメーションのリーダーであるシュナイダーエレクトリックは、株式会社ゲットワークス(以下 ゲットワークス)が新潟県湯沢町にて株式会社GXテクノロジー(以下 GXテクノロジー)と共同で運営するコンテナ型データセンター「湯沢GXデータセンター」に、当社の水冷式局所冷却空調機「Uniflair Chilled Water InRow™ Cooling」の採用が決定したことを発表します。
AI技術の加速度的な利用拡大に伴って、GPUを搭載した高密度なコンピューティングを担うデータセンターへの需要が急速に高まり、従来型データセンターでは対応できない高密度化へのソリューションとして、局所的に高密度なコンピューティング処理環境を構築できるコンテナ型のデータセンターが注目を集めています。
ゲットワークスは、これまで日本国内で200棟以上のコンテナデータセンターを構築してきた実績を基に、数々の実証実験を繰り返し、AI用GPUサーバーやHPC(High Performance Computing)専用に、ラック最大150kVAレベルの高密度なコンテナデータセンターを開発・展開しています。新潟県湯沢町に同社が関連会社のGXテクノロジーとともに展開するコンテナデータセンター「湯沢GXデータセンター」は、GPUサーバーを搭載可能なコンテナデータセンターが合計80台並ぶコロケーション施設として、2023年10月より稼働を開始しており、電力においてはバイオマス発電、冷却のためには井戸水・河川水や外気を効果的に活用することで、環境負荷の低いオペレーションを実現しています。
GPUサーバーを搭載した設備においては、稼働中に発生する大量の熱が大きな課題となっており、高効率な冷却ソリューションが欠かせません。今回、この「湯沢GXデータセンター」のコンテナに搭載される冷却ソリューションとして、シュナイダーエレクトリックが提供する水冷式局所冷却空調機InRowの採用が決定しました。InRow空調機は、発熱源であるサーバーラックのすぐ隣に空調機を設置することができるため、高効率な冷却システム構築が実現できます。今回ゲットワークスの「湯沢GXデータセンター」に採用が決定したのは、液体を用いた熱交換によって冷却を行う水冷式のInRow空調機で、冷媒を使った空冷式のシステムと比較して、自然エネルギーも利用できることから、少ない消費電力での冷却が可能となります。
ゲットワークスが展開する「湯沢GXデータセンター」は、2024年内に水冷ラックに搭載した水冷サーバーへの完全対応を予定しており、空冷・水冷両方のサーバーの稼働に対応可能なコンテナ型データセンターとなります。サーバーの種別を問わず、実際の負荷に合わせて空調能力を調整することが可能なシュナイダーのInRow空調機による高効率な冷却システムによって、PUE(Power usage effectiveness=電力使用効率)1.1未満の実現を目指します。
シュナイダーエレクトリックは、AI対応のデータセンターに適したインフラ機器を幅広く展開しており、ラック・電源・冷却などのソリューションを組み合わせたAI対応のデータセンターのリファレンスデザインを公開しています。今後もAI用途に耐えうるデータセンターのよりスピーディーな設計に貢献します。
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