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07
'24
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Teledyne Flir OEM
Thermal by FLIRパートナーのGremsy社が公共安全および産業用途に向けて提供するVioドローン用ジンバル
軽量なVioドローン用ジンバルにNDAA準拠のBoson放射温度測定対応サーマルカメラ・モジュールが搭載されています。
カリフォルニア州ゴレタ―Teledyne Technologies Incorporatedの一部門であるTeledyne FLIRは本日、先進的なドローン用ジンバルや搭載機器のトップメーカーGremsy社をThermal by FLIR®プログラムの最新のパートナー企業に迎えたことをご案内します。Gremsy社は、米国国防権限法(National Defense Authorization Act:NDAA)に準拠したジンバル式のVio F1ドローン搭載機器にBoson®放射温度測定対応カメラモジュールを組み込んでいます。このVio F1は軽量な電気光学/赤外線(EO/IR)ユニットとして米国で組み立てられており、設備やインフラの検査のほか、災害救援や消火活動、捜索救助(SAR)などの公共安全ミッションに使われています。
Vio F1は、最大240倍ズームのSony社製4KブロックズームEOセンサと、NDAA準拠かつITAR対象外で最大8倍ズームの640×512放射温度測定対応Bosonサーマルカメラを搭載しています。また、2,400メートルに対応のレーザー・レンジファインダも内蔵しており、産業分野の検査などの用途に最適な製品となっています。こうしたセンサが統合されているため、ユーザーは多彩で直感的な表示モードを通じて、可視画像と赤外線画像を個別にも重ね合わせでも見ることができ、ジンバル・モジュールの高度な機能をシームレスに活用できます。
Gremsy社CEOのVinh Tran氏は次のように説明しています。「当社Gremsyは、Thermal by FLIRプログラムを通じてサーマルイメージングの世界的リーダーTeledyne FLIRと協力して取り組み、さらなる技術革新を進めてVioを迅速に市場投入することができました。当社が目標としていたのは、PixhawkやCubePilot、Skynodeといった複数のプラットフォームと互換性をもつ搭載機器を開発し、Blue UAS認証製品プロバイダを含めたあらゆるドローンメーカーが統合しやすいソリューションを提供することでした」。
またVioが備える人工知能(AI)は、公共安全やSAR活動に不可欠となる高度な認識機能や自動ズーム機能を提供します。このAI認識により、人や車両、ボートといった主要な対象物を正確かつ自動的に識別します。さらにAI自動ズーム機能と組み合わせれば、指定の対象物に自動的にズームインし、最も有効で最適な画像を得ることができます。追跡モードにおけるズームレベルは、対象物が近づいたり遠ざかったりするのに合わせて自動調整されるため、飛行中に操縦者がズーム調整する必要はありません。
Teledyne FLIRの製品開発担当副社長Dan Walkerは次のように述べています。「Gremsy社は、航空イメージング技術の革新企業として知られており、Thermal by FLIRプログラムのパートナーとして理想的です。特にVioは、高い精度と正確性の実現に加え、近々実装を予定しているRadiometric JPEGファイル形式を通じてFLIR Thermal Studio Suite解析/レポート作成ソフトウェアも操縦者の皆様に活用いただけるようになります」。
Teledyne FLIRのThermal by FLIRプログラムは、OEM製品メーカーをサポートするための共同製品開発/マーケティング・プログラムです。このプログラムを通じて、Teledyne FLIRのサーマルカメラ・モジュールをそれぞれの製品へ効率的に組み込めるようにするとともに、そうして生まれた革新的製品の市場投入をもサポートしています。
Bosonの詳細についてはここをクリックください。またプログラムの詳細についてはThermal by FLIRのページでご覧いただけます。
Gremsy社のVio F1について、詳しくはこちらからご確認ください。