ローデ・シュワルツ、量産現場に最適な新しい R&S ZNB3000 ベクトル・ネットワーク・アナライザを発売

量産の現場に最適なR&S ZNB3000ベクトル・ネットワーク・アナライザ。

拡張性の高い設計を採用して、迅速なアップスケーリングやアプリケーション特有の要件にも容易に適応をはかれるようにしています。同クラスとしては最高のダイナミック・レンジと出力パワーに加えて、将来にわたって長く使える高い性能を兼ね備えており、次世代の技術開発をしっかりサポートします。

ローデ・シュワルツは、クラス最高のRF性能に高い測定確度と卓越したスピードを合わせ持つR&S ZNB3000を投入して、ベクトル・ネットワーク・アナライザの製品ポートフォリオを拡充しました。この新しいベクトル・ネットワーク・アナライザは、その高いスループット・レートから、RFコンポーネントを大規模に生産するといった量産環境を素早く立ち上げるのに適しています。革新的なPCBベースのフロントエンドで安定性を高めるとともに温度ドリフトを最小限に抑えているため、再校正をしなくても数日間にわたり信頼性の高い測定が行えます。

R&S ZNB3000は周波数範囲として9 kHzから4.5 GHz/9GHz/20GHz/26.5GHzそれぞれに対応しており、通信や電子機器、航空宇宙などの産業分野のほか、デジタルの高速プリント回路基板やケーブルの設計といったアプリケーションに活用できます。

このR&S ZNB3000では、クラス最高となる最大150 dBのダイナミック・レンジに加えて、RMSで0.0015 dB未満という卓越したトレース・ノイズを実現しています。また出力パワーも26.5 GHzで+11 dBmを発揮するなど同じくクラス最高となっており、セットアップにともなう損失の補正でも優れた結果が得られます。さらに同アナライザのセグメント掃引機能は、柔軟性の高いIF周波数帯域幅（IFBW）とパワーレベルを利用して、フィルタ構造のさまざまな部分を高速に測定します。フィルタは、合否ラインに適合するように簡単なテストでチューニング可能です。

R&S ZNB3000には容易に周波数アップグレードを行えるコンセプトも採用しており、迅速なスケールアップのご要望にもお応えします。また外付けのスイッチ・マトリックスを使えば、最大48ポートまでのマルチポート測定ができるように拡張可能です。そのほかにも、より幅広いアプリケーションに対応できるように多数のソフトウェア/ハードウェア・オプションをご用意しました。

R&S ZNB3000は高精度な測定器として、RFの研究室でも生産ラインでも使用できます。ただし、いずれに使うにしても、求めるテスト条件下における実際の不確かさを把握しておくことが極めて非常に重要です。これまではDUTのSパラメータ測定結果の不確かさを計算できるのは、計測の研究所に限られていました。しかしR&S ZNB3000では、スイス連邦計量・認定局（Swiss Federal Institute of Metrology：METAS）と共同で開発したR&S ZNB3-K50(P)オプションを使って、この計算を自ら行うことができるようになっています。この機能で自動的に計算した測定の不確かさの幅が、測定のSパラメータと合わせて表示されます。

ローデ・シュワルツでスペクトラム・ネットワーク・アナライザ/EMC＆アンテナ・テストを担当する副社長のMichael Fischleinは次のように説明しています。「ローデ・シュワルツが最初のネットワーク・アナライザを開発したのは70 年以上も前のことになります。それ以来培ってきた専門的知見と技術が、最新測定器R&S ZNB3000 の開発にも活かされており、そうした速度・拡張性・安定性への当社の取組みが新しい製品として結実しました。このR&S ZNB3000を使えば、エンジニアの皆様はその高い精度で次世代技術の複雑さをも自信をもって乗り越えていただけ、短期立上げを要する量産の現場でも成果をいち早く引き出せるでしょう」。

2ポート・モデルと4ポート・モデルのどちらもコンパクトであるため、測定アプリケーションを実施できるように作業台に十分なスペースを確保できます。また、同計測器の省エネ性と洗練された冷却コンセプトは、動作音の抑制はもとより、運用コストも削減に導きます。

R&S ZNB3000ベクトル・ネットワーク・アナライザは、ローデ・シュワルツから今すぐご購入いただけます。詳しくは をご覧ください。

www.rohde-schwarz.co