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PEPPERL+FUCHS FACTORY AUTOMATION
一つのデバイスに光切断センサと視覚センサが見事に融合 比較計測や監視用途で、すぐに使えるソリューションとなっています
SmartRunnerシリーズの光切断センサは、その高精度な光切断センサと視覚センサを一つのコンパクトなデバイスに統合したユニークな製品です。
図1:SmartRunner技術の中核を担うのが、小さな対象物でさえも検出・監視して保護するのに最適なレーザー光切断法です。これらPepperl+Fuchs(ペッパール・アンド・フックス)のすぐに使えるプラグ&プレイ式デバイスは、工場での特殊な作業環境に向けて最適化されています。そのため、従来の“汎用”デバイスとは異なり、試運転やパラメータ設定は極めてシンプルです。ティーチインや制御用の2次元バーコードを用いて行いますので、熟練した特別な技術者を必要としません。
またSmartRunnerは、高輝度なLED照明を備えていることから、画像を取り込んで、エラーやプロセスの状態、品質に関わる特性を視覚的に見やすい資料にまとめることができます。また、2次元バーコード用デコーダを内蔵しているため、ユーザーはPCを使うことなく、制御用の2次元バーコードを使って簡単にパラメータの設定が可能です。さらに、この光切断センサからは、どの制御盤でも処理可能なように、合否を示すスイッチ信号として検出結果が出力されます。
この製品シリーズの最初の注目モデルが、SmartRunner MatcherとSmartRunner Detectorです。SmartRunner Matcherは、事前にティーチインしたレファレンス形状の認識に向けて最適化されています。その一般的な用途としては、対象物の位置や精度を高い確度でチェックして、たとえば自動車の車体部品をロボットが把持可能かどうかを評価するという使い方などがあります。
一方のSmartRunner Detectorは、ティーチインされた視野をモニターして、誤った車体部品が紛れ込んで高価なレンズや精密工具などに損傷が及ばないよう監視します。同センサは、幅350mm、奥行き700mmの台形状の検出領域を持ち、最大1mmまでの部品を高精度に検出します。
SmartRunnerは、自動車産業を始めとする工場や機械産業の多くの場面で、極めて広範にご利用いただけます。
図2:レーザー光切断技術による機械の監視。SmartRunnerが大切な機械部品を監視して、予
期せぬ重複を検知し、必要に応じて機械の運動を停止させます。