RAマイコンのRA8E1、RA8E2、RA4L1が、セキュリティ認証制度のPSA Certified Level 1を取得
サイバーセキュリティへの取り組みを強化し、欧州で適用予定のCRAなど新たな規制要件にも対応。
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ルネサス エレクトロニクス株式会社は、Arm® コアをベースとする 32 ビット マイクロコントローラ RA ファミリ、RA8E1、RA8E2、および RA4L1 が PSA 認定レベル 1 セキュリティ認証を取得したことを発表しました。PSA 認定は、2019 年に Arm と業界パートナーによって確立されたグローバル セキュリティ フレームワークであり、現在は Applus+ Laboratories によって認定されています。
最新のPSA Certified Level 1には、今後、欧州で適用されるサイバーセキュリティ規則EUサイバーレジリエンス法(CRA)の要件も含まれることから、本サイバーセキュリティへの取り組みは、新たな規制への対応に向けた重要な一歩となります。CRAは2027年12月から適用開始となり、幅広いデジタル製品がその対象となる予定です。さらに、IoT製品およびコネクテッドデバイス向けの欧州無線機器指令(RED)や英国のサイバーセキュリティ対策の向上を目的としたPSTI法に準拠するための要件も盛り込まれていることから、ユーザがグローバルなセキュリティ規格に適応することを強力にサポートします。
ルネサスのエンベデッドプロセッシング事業部、事業部長のDaryl Khooは次のように述べています。「IoTセキュリティの最前線に当社が立っていることを誇りに思います。CRA準拠の拡張要件を含むPSA Certified Level 1の取得は、安全かつ将来にわたって有効なソリューションをお客様に提供するという当社の精神を具現化した取り組みです。」
このたび認証を取得したRA4L1グループは、Armのセキュリティ技術TrustZone®をサポートするCortex®-M33コアを搭載した低消費電力の32ビットマイコンです。低電圧で動作し、消費電力と性能の良好なバランスを実現しています。高度なセキュリティエンジンを搭載し、タッチキー機能やLCDコントローラおよび多様な通信インタフェースを備えているため、消費電力に敏感な、スマートメータやスマートロック、IoTセンサなど、さまざまな用途に対応します。
RA8E1およびRA8E2は、HeliumおよびTrustZoneに対応した高性能なCortex-M85コアを搭載し、産業オートメーション、ホームオートメーション、オフィス機器、ヘルスケア、コンシューマ機器などの幅広いアプリケーションに適しています。RA8E1は、カメラ入力に対応したビジョンアプリケーション向けで、RA8E2は表示機能付きのアプリケーションに向けてWVGA対応グラフィックLCDコントローラを搭載しています。
ルネサスはこの他にも、Cortex-M85搭載のRA8T1、RA8M1、RA8D1ではPSA Certified Level 3 RoT Componentを取得しています。ルネサスの認証製品やIoTセキュリティに関してはこちらのIoTセキュリティのページをご覧ください。
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