アンリツ、EDAGグループの自動車や電子機器の開発における無線通信テストを強化
EDAGグループは、自動車や電子機器のOTAテストの効率を向上させるために、アンリツのMT8821C無線通信アナライザを採用し、自動化とリモート制御機能を備えた高度なLTE、5G、MIMOテスト機能を提供しています。
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アンリツ株式会社は、世界的なエンジニアリングサービスプロバイダーであるEDAGグループが、自動車および電子機器の無線通信品質評価にアンリツの無線通信アナライザMT8821Cを採用したことを発表しました。
アンリツのMT8821Cは、評価対象の無線通信機器との迅速かつ簡単なOver-The-Air(OTA)テスト、使いやすいグラフィカルユーザインタフェース(GUI)、入力/出力レベルやSIMカードの情報など、OTAテストを実施するための主要なパラメータを迅速に設定できるなど、EDAG社にさまざまな利点を提供しています。
自動車や電子産業での無線通信テストは、EDAG社にとって欠かせない要素です。たとえば、現在の車両開発では、Vehicle-to-Everything(V2X)、LTE、5G、MIMO、キャリアアグリゲーション、OTAソフトウェアアップデート、ナビゲーション用のGPS、Bluetooth®接続など、さまざまな通信技術を考慮する必要があります。
EDAG社は、以下に挙げる幅広いテスト条件や機能を1台の測定器に備えたアンリツのMT8821Cを選択しました。MT8821Cでは、LTE-Advanced、3CCキャリアアグリゲーション、4x4 MIMO、NB-IoT、CatM1技術などをオプションでサポートしています。さらに、LTEの「Test Parameter Setup」という機能では、すべての関連パラメータを一度に設定できます。この機能により、RFテストの複雑なテスト条件を設定する際の操作ミスを排除することが可能です。また、OTAテスト時の重要な利点として、電波の減衰量が動的に変化する条件でも、RFフロントエンドインタフェースの広いダイナミックレンジにより、MT8821Cと、自動車や電子機器などのDUTとの接続を維持できることが挙げられます。
別の重要な利点として、MT8821Cでは、GPIBまたはイーサネットインターフェースにより、リモート制御で自動試験系を実現できることが挙げられます。3GPP RFテスト規格に準拠した自動化ツールであるATS(Automation Test Software)も利用可能で、リストから必要なテストケースを選択して、ユーザの介入なしに完全に自動化された方法で測定を実行できます。
EDAG社のEMC部門マネージャー、Andreas Bolaender氏は、次のように述べています。「私たちは、さまざまなハードウェアおよびソフトウェアオプションを備えたアンリツのMT8821Cを採用しました。主な考慮事項は、最大出力と受信感度テストのために、自動車や電子機器などのDUTとのOTA接続を迅速に確立する機器の使いやすさと能力、および無線接続条件下でのテスト中に接続を維持する能力でした。EDAGにとってもう一つの重要な要素は、MT8821Cが初心者ユーザでも簡単に自動テストシステムとして構成できるため、トレーニング時間を短縮し、生産性を向上させることです。」
アンリツのエンジニアリング&テクノロジ ワイヤレスチームリーダー、Martin Vargaは、次のように述べています。「EDAG社による採用は、MT8821Cが自動無線通信テストに最適な機器であることを証明しています。MT8821Cは、豊富な無線通信の評価機能に加え、内蔵された柔軟なフロントエンドがあり、スイッチやRFデバイダを備えているため、外部のコンバイナやテストセットが不要になり、テストのセットアップとキャリブレーションが簡素化されます。」
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