日立、リアルタイム鉱山分析プラットフォーム「LANDCROS Connect Insight」を提供開始
日立建機のLANDCROS Connect Insight(ランドクロス・コネクト・インサイト)は、鉱山機械のリアルタイム分析による予知保全と操業最適化を実現し、2025年に全世界で展開予定です。
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日立建機は、遠隔監視によりほぼリアルタイムに収集された鉱山機械の稼働データを分析し、顧客の鉱山オペレーションの効率化を支援するソリューション「LANDCROS Connect Insight」を開発しました。2025年度以降、オーストラリア連邦、ザンビア共和国、チリ共和国、米国など、世界中の鉱山現場に順次導入していく予定です。
鉱山会社のお客さまは、安全性の向上、エネルギーマネジメントを含むライフサイクルコストの低減、環境負荷の低減を図りながら、資源採掘の生産性を最大化させるために複雑なオペレーションをしています。
日立建機グループは2022年1月より、IoTにより鉱山機械を24時間遠隔監視するサービスソリューション「ConSite Mine(コンサイト・マイン)」を鉱山現場向けに提供してきました。
従来の「ConSite Mine」との違いは、「ConSite Mine」は1日に1回、日立建機ブランドの鉱山機械の稼働データを取得するのに対し、「LANDCROS Connect Insight」はほぼリアルタイムに稼働データを取得し、コンサルティングまで実施できる点です。また、マイニング分野での経験豊富な人財、データサイエンティスト、メカニカルエンジニアなど専門分野に精通したコンサルタントが稼働データを解析し、お客さまの鉱山機械の性能を最大限に引き出すための提案も可能です。
今後、日立建機グループは「LANDCROS Connect Insight」やお客さまから共有される鉱山管理データ、グループ会社や協業するビジネスパートナーが収集するデータを一元管理・相互連携できるデジタルプラットフォームを構築し、さらなる鉱山運営の最適化につながるソリューションの提供をめざします。
「LANDCROS Connect Insight」の主な特長
鉱山機械の稼働データをほぼリアルタイムに取得し遠隔監視
日立建機ブランドの鉱山機械の稼働状況・生産量・燃料消費量・位置情報などをほぼリアルタイムに取得してダッシュボードで閲覧できます。
取得した機械の稼働データに基づいたアセットヘルス診断と予測分析
取得した稼働データに基づき、機械の健康状態をほぼリアルタイムに正確に把握できるため、機械の異常や故障に対して迅速に対応可能です。また、機械ごとの健康状態の傾向を分析し、異常を予測して早期の検知が可能になります。さらに、鉱山現場単位で複数台の機械のデータを分析して機械やオペレータごとのパフォーマンスの違いを把握し、配車計画など操業全体に関わる部分の効率化を図ることができます。
コンサルタントによる遠隔監視サポートと改善提案
日立建機グループや代理店のエンジニア、データサイエンティスト、メカニカルエンジニアなど専門分野に精通した人財が、サポートセンターなど遠隔地から鉱山機械の稼働データをモニタリングします。お客さまはコンサルタントから、機械のメンテナンス、部品交換、オペレーションの改善などについて早期の提案やサポートを受けることが可能です。
日立建機独自の経験と知見を生かした機能拡張(2025年6月以降)
サービスソリューション「ConSite Mine」の機能を継承し、油圧ポンプの異常検知や超大型油圧ショベルのブーム・アームの亀裂発生などを予測できるようになります。加えて、市場やお客さまのニーズに応じて、マイニング分野における日立建機の経験と知見に基づいて機能を拡張していきます。具体的には、鉱山現場の作業量やオペレータの運転操作の可視化、稼働時間ではなく機械の状態に即したメンテナンスの提案、環境負荷低減など、機械のモニタリングにとどまらない機能の拡張を計画しています。
日立建機グループは、今後もお客さまの課題に正面から向き合い、LANDCROSに込めた「あらゆるステークホルダーに革新的なソリューションを提供したい」という想いを具現化する製品やサービスに「LANDCROS」の名を冠して広くお客さまに提供してまいります。
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