一軸ネジポンプ:日本の下水処理分野における信頼のソリューション
地方自治体の下水処理に向けた革新的なポンプシステム
www.seepex.com
日本の下水処理施設は、高効率・高信頼性・環境基準を満たす優れたポンプソリューションなしには稼働できません。ドイツ・ボトロップに本社を構えるSEEPEXは、2000年代初頭より日本の上下水道事業を支え、2006年には日本シーペックス株式会社を設立。日本市場への強いコミットメントを明確にしました。現在、日本シーペックスは横浜に拠点を構え、ポンプの販売から保守サービスまでを全国に一貫して提供しています。
SEEPEXは、日本の下水処理施設が求める技術的・運用的要件、特に省スペース設計、低エネルギー消費、最小限のメンテナンスというニーズを深く理解しています。その中核を担うのが、高粘度の汚泥から薬品の定量注入まで、幅広い媒体に対応可能な多用途性と精密性を備えた一軸ネジポンプです。低せん断で優しい圧送原理により、摩耗を最小限に抑えつつ、高い信頼性を発揮します。
SEEPEXのポンプは、日本全国の自治体が運営する処理場のほか、産業施設にも広く導入されています。一次および二次汚泥の処理にはNシリーズ、脱水装置からの汚泥排出にはTシリーズ、薬品の精密定量注入にはDシリーズの一軸ネジポンプが主に使用されています。これらのポンプは日本のJIS規格にも完全準拠しており、省エネと長寿命という国の目標にも適合しています。
日本市場のニーズに応える先進技術
処理施設のスペースが限られることが多い日本において、SEEPEXのソリューションはコンパクトな設計とメンテナンスのしやすさを重視しています。たとえば、メンテナンス時間を最大85%短縮できるSmart Conveying Technology(SCT)は、日本でも広く採用されています。配管を取り外すことなく整備できる点が高く評価されており、ステーターは標準的なレンチで簡単に調整可能です。これにより、メンテナンスの間隔が延び、ロータとステーターの寿命も最大200%延長される可能性があります。
またSEEPEXは、脱水汚泥のような高粘度媒体でも最大1,000メートルの長距離輸送を可能にする画期的なカスタマイズソリューション、Smart Air Injection(SAI)システムを提供しています。ポンプ搬送と濃密相空気圧搬送を組み合わせた革新的な技術により、方向転換や高低差にも柔軟に対応。エネルギー消費量を最大72%削減し、長寿命、低総保有コスト、および容易なメンテナンスを実現します。このシステムは世界中で多数の導入実績を持ち、昨年にはオーストラリア最大の水道事業者であるSydney Water 社にも採用されました。日本の下水道業界からも高い関心が寄せられており、日本シーペックスではテスト機によるデモ運転にも対応しています。
日本市場に合わせたカスタマイズ
日本向けのSEEPEXポンプはすべて、国内の電圧・周波数仕様に対応しています。取扱説明書や操作盤、メンテナンスマニュアル、オンラインショップもすべて日本語で提供されており、現場での導入や操作担当者のトレーニング、メンテナンス作業もスムーズに行えます。
製品サイズは、重量10 kgのコンパクトなポンプから、全長11メートル・重量7トンを超える大型ポンプまで多岐にわたり、流量は毎時0.06リットルから500立方メートル、圧力は標準で最大48バール、高圧仕様では最大96バールまで対応可能です。これにより、日本の多様な下水処理ニーズに柔軟に対応できます。
デジタル化など長期的な価値を見据えて
日本の公共事業者は、エネルギー効率・信頼性・メンテナンス性に優れた技術主導のソリューションを重視しています。SEEPEXは、デジタルモニタリングや予知保全のためのツール一式を提供し、こうした期待に応えています。これらのソリューションは状態監視を支援し、ポンプの稼働時間を延ばすとともに、データに基づく性能最適化を実現します。
日本での長年の成功実績を背景に、SEEPEXは今後もポンプ技術の革新をリードしていきます。ドイツのエンジニアリング技術と日本市場に根ざしたサービスを融合し、技術的に優れているだけでなく、日本の水インフラの期待に完全に応えるポンプシステムを提供してまいります。