ABB、OmniCore搭載の高性能産業用ロボットを発表
ABBは、OmniCoreを搭載した高可搬重量・省エネ・高生産性を実現する棚上設置型およびプレス搬送用ロボットを、2025年ミュンヘン開催のオートマティカで発表しました。
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ABBロボティクスは、IRB 6730S、IRB 6750S、IRB 6760を発表し、大型ロボットのポートフォリオを拡充します。この新しいロボットの登場により、2022年から展開している次世代ロボットの幅広いポートフォリオと合わせて、ABBロボティクスは市場で最も豊富な産業用ロボットとそのバリエーションをお客様へ提供することができるようになります。11の次世代ロボットファミリー、60のバリエーションからなるラインアップは、お客様に新たなレベルの柔軟性と選択肢だけでなく、クラス最高の性能とサステナビリティによる優位性を提供します。
ABBロボティクス プレジデントのマーク・セグーラは、次のように述べています。「新しいロボットの発売は、『汎用性』が2025年のロボティクスを特徴づける要因になるという当社のビジョンを裏付けるものです。生産性と柔軟性がさらに高まる新しい時代において、この市場をリードする産業用ロボットとそのバリエーションは、当社の広範なメカトロニクスプラットフォーム、協働ロボット、AMRのポートフォリオと組み合わせることで、お客様を最適な形でサポートする基盤となります。また、当社の自動化ソリューションは、労働力不足などの課題に対処しながら、お客様の持続可能な事業運営を支援することができます」
IRB 6730SとIRB 6750Sはいずれも棚置き型のロボットで、生産ラインにおけるロボット密度の向上を目指して設計されています。業界トップクラスの最大可搬重量350kgを誇る棚置き型ロボットは、高所または2階に設置することができ、床置き型のロボットと組み合わせて生産性を最大化します。また、垂直・水平方向への優れた可動範囲により下方向へのリーチが向上するため、自動車、鋳造、建設、一般製造業における鋳造、射出成形、スポット溶接などの作業スペース最適化に理想的なソリューションとなります。
IRB 6760はABBによる最新世代のプレス搬送ロボットで、中規模プレスライン向けに過去最高の性能を発揮するソリューションです。ABBの炭素繊維製ツーリングブームと組み合わせることで、最大15ストローク/分、900個/時という市場トップクラスの速度を実現し、生産性を向上させます。IRB 6760プレス搬送ロボットは、自動車、エレクトロニクス、一般製造業など、幅広い業界で利用可能です。
新型ロボット3機種はすべて、ABBの先進的なコントローラであるOmniCore™で稼働し、消費電力を20%削減1しながらクラス最高レベルのパフォーマンスを実現します。例えば、IRB 6750Sは、OmniCore™コントローラと組み合わせることで、0.9mm以下のパス精度を実現します。
次世代ロボットの包括的なラインアップは、工場のパフォーマンスをより最適化するため、連携して動作するように展開されています。例えば、10台のIRB 6730SまたはIRB 6750S棚置き型ロボットが、8台のIRB 6710~IRB 6740床置き型ロボットと協調して作業することで、車体のスポット溶接数を15秒間で70箇所から80箇所に増加させることができます。さらに、画期的なモジュール設計によってスペアパーツやサービスツールを共有することが可能で、これによりトータルコストの削減にも貢献します。
ABBの新しい大型ロボットは、2025年6月24日から27日までドイツのミュンヘンで開催されるAutomatica Showで初公開されます。
詳細は下記リンクをご覧ください。
www.abb.com