TDK、過酷なエネルギー用途向け高温MEMSセンサを拡充
TDKのAXO315T0 MEMS加速度センサは、175℃で0.8mgのバイアス安定性と優れた耐振動性を特徴としており、要求の厳しいMWD掘削アプリケーションに最適です。
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TDK株式会社は、TronicsブランドのAXO315®T0を開発し、MEMS慣性センサーのラインナップを拡充しました。本製品は、エネルギー市場におけるMWD(掘削作業中の計測)向けの高温対応MEMS加速度センサーで、入力範囲は±14g、デジタルインターフェースを備えています。
AXO315T0は、高いレベルの振動整流と動作衝撃耐性を備えた独自のクローズドループ型アーキテクチャを採用することにより、動作温度範囲-30°C~150°Cでバイアス残差0.8mgを実現しています。これにより、高温にさらされる方向性掘削ツールの正確で継続的な傾斜測定を可能にします。
過酷な環境での複雑な掘削作業において最大限の生産性を確保するために求められる厳しい信頼性制約に対応するため、広範な信頼性試験を実施することによりAXO315T0の認定を行いました。この中には、165°Cでの1000時間以上の通電寿命試験、-55°C~165°Cにおける温度サイクル試験、および高温振動試験(20g RMSランダム振動と50g正弦波スイープの組み合わせ)が含まれています。
AXO315T0は、高温で1000時間使用した後も再校正なしで標準的なバイアスドリフトが1mg未満であり、従来のクオーツ型加速度センサに代わる低SWaPのデジタルセンサを提供しています。これにより、性能を損なうことなく高温で長時間動作できる新世代のMWDツールに貢献します。
AXO315T0センサと評価ボードは、サンプル提供およびお客様による評価にご利用いただけます。最大175°Cの動作温度に耐える新しい加速度センサにより、エネルギー市場向けのMEMSポートフォリオをさらに拡充していきます。
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