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PEPPERL+FUCHS FACTORY AUTOMATION
インクリメンタル・ロータリ・エンコーダに、新テクノロジBlueBeamを採用
青色LEDで、信号生成時の効率が確実に向上
BlueBeamテクノロジを採用した新ロータリ・エンコーダENI58IL新しいBlueBeamテクノロジによって、光センシング原理に基づいたインクリメンタル・ロータリ・エンコーダにおける信号生成時の効率を高めました。特別に開発した青色LEDに、より高密度な最新センシング・チップを組み合わせたことで、受光素子に対する青色光の入射エネルギを大きくできるようになりました。その結果、解像度が高まるともに、信号強度が大幅に向上して、信号品質も大きく改善されました。
Pepperl+Fuchs(ペッパール・アンド・フックス)は、あらゆる分野でダイナミクスに対する要求が拡大していることから、この新しいENI58ILロータリ・エンコーダによって、最高レベルの回転速度に対応できる完全な標準ソリューションを実現しました。同時に、これまでは高度な特殊製品でしか実現できなかった性能と機能をご提供します。
新しいBlueBeamテクノロジが、光センシング原理に基づいたインクリメンタル・ロータリ・エンコーダに大きな技術革新をもたらします。BlueBeamは、実質的に特別開発した青色LEDです。Pepperl+Fuchsは、この技術を新しいインクリメンタル・ロータリ・エンコーダENI58ILに始めて採用しました。これにより、従来は高度な特殊製品でしか実現できなかった性能と機能が実現しました。新しいLEDからの青色光は、長波長な赤外光に比べてギャップ幅が同じでも回折が抑制され、さらにシャープな像を表現できます。また、より微細で薄い構造をもつ最新のセンシング・チップを組み合わせたことで、そのチップへの青色光の入射深さを短く、すなわちより大きなエネルギを得られるようになりました。
このため、光源の効率因子が高まり、格段にシャープな輪郭をセンシング・チップによって生成できるようにしています。その結果、解像度が高まるとともに、信号強度が大幅に向上し、エッジの揺らぎも大きく抑制されます。たとえば、位相位置AのBに対する許容差が10%以下にまで低減できることになります。これは、市場で一般的な赤外線技術で達成可能な値に比べて、信号品質として2倍以上の向上にあたります。また、安定したスキャン速度も、大幅な解像度の向上に貢献しています。このように、ロータリ・エンコーダENI58ILに採用の新しいBlueBeamテクノロジは、絶対精度を保証し、そのうえ最大12,000rpmという最高レベルの回転数範囲にも対応します。またENI58ILの最大出力周波数は、標準的なロータリ・エンコーダ製品より最大50%も高い400kHzを誇ります。さらに、極めて精密なBlueBeamテクノロジは、市販のインクリメンタル・ロータリ・エンコーダのなかで最高の信号品質を実現します。そのアプリケーションでは、許容差の低減や効率因子の向上を図れます。