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ローム AIサーバー向け高SOA耐量MOSFETに小型5x6mmサイズ追加

ロームは、AIサーバー向け高SOA耐量MOSFETに、実装面積を削減する小型5x6mmサイズを追加し、電力効率と信頼性の向上に貢献。

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ローム AIサーバー向け高SOA耐量MOSFETに小型5x6mmサイズ追加

ローム株式会社 は、5060サイズ(5.0mm×6.0mm)のパッケージで、業界トップクラスのSOA*1耐量を実現した100V耐圧パワーMOSFET「RS7P200BM」を開発しました。48V系電源を採用するAIサーバーのホットスワップ回路*2や、バッテリー保護が必要な産業機器電源などに最適な製品です。

RS7P200BMは、ロームが2025年5月に発売を開始したDFN8080-8S(8.0mm×8.0mmサイズ)パッケージのAIサーバー向けパワーMOSFET「RY7P250BM」に対して、さらに高密度実装を可能にする、小型のDFN5060-8S(5060サイズ)パッケージを採用しました。

新製品は、VDS=48Vの動作条件においてパルス幅10msで7.5A、1msで25Aという高いSOA耐量を確保しながら、トレードオフの関係にある低オン抵抗(RDS(on))*34.0mΩ(条件:VGS=10V、ID=50A、Ta=25℃)を実現しました。これにより通電時の発熱を抑制し、サーバー電源の高効率化と冷却負荷軽減、さらには電力コストの削減にも寄与します。

なお、新製品は2025年9月より量産を開始しています(サンプル価格800円/個:税抜)。インターネット販売にも対応しており、チップワンストップコアスタッフオンラインなどから購入することができます。

ロームは今後も、AIサーバーをはじめとする48V系電源に対応した製品ラインアップを継続的に拡充します。高効率で信頼性の高いソリューションを提供することで、持続可能なICTインフラの構築と省エネルギー化に貢献していきます。

<開発の背景>
AI技術の急速な進化と普及に伴い、生成AIや高性能GPUを搭載したサーバーの安定稼働と電力効率向上のニーズが高まっています。特にホットスワップ回路においては、突入電流*4や過負荷に対応し、安定動作を実現できる高SOA耐量のパワーMOSFETが不可欠です。また、データセンターやAIサーバーでは、省エネルギー化を背景として電力の変換効率に優れた48V系電源への移行が進んでおり、これに対応する高耐圧で高効率な電源回路の構築が課題となっています。

ロームでは、市場要求に対応した5060サイズのパッケージ品を追加することで、AIサーバー向けホットスワップ回路に最適な100V耐圧パワーMOSFETのラインアップを強化しました。今後もデータセンターでの電力損失低減や冷却負荷の軽減、さらにはサーバーシステムの高信頼性と省エネに貢献してまいります。

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