www.engineering-japan.com

低オフセット・低ノイズCMOSオペアンプを拡充

ローム株式会社は、車載・産業・民生機器向けに高性能CMOSオペアンプの新シリーズを追加した。

  www.rohm.com
低オフセット・低ノイズCMOSオペアンプを拡充

ローム株式会社は、CMOSオペアンプ「TLRx728シリーズ」および「BD728xシリーズ」を新たにラインアップし、量産を開始した。低入力オフセット電圧、低ノイズ、高スルーレートをバランスさせた設計とRail-to-Rail入出力対応により、センサ信号処理や電流検出など精度が求められる用途への適用を想定している。

アナログ回路に求められる性能バランス
車載機器や産業機器では、センサ信号の微小電圧を高精度に増幅する回路や、モータ駆動系の電流検出回路など、オペアンプの性能がシステム全体の精度に直結する用途が増えている。入力オフセット電圧やノイズ特性が不十分な場合、温度変動や長期使用による誤差が顕在化しやすい。

今回の新シリーズは、低入力オフセット電圧と低ノイズを確保しつつ、高スルーレートによる応答性を両立することで、DC精度と過渡応答の双方を要求される回路設計に対応する構成となっている。

Rail-to-Rail対応によるダイナミックレンジ拡張
TLRx728シリーズおよびBD728xシリーズは、入力および出力の両方でRail-to-Rail動作に対応する。これにより、電源電圧範囲を最大限に活用でき、単電源駆動環境でも広いダイナミックレンジを確保できる。

特に低電圧システムでは、信号振幅を制限なく扱えることがS/N比向上や設計自由度の拡大につながる。

幅広い用途と構成バリエーション
本シリーズは、センサ信号処理、電流検出回路、モータドライバ制御、電源監視システムなどに適用可能であり、特定用途に限定しない汎用設計が採用されている。

チャンネル構成は1ch、2ch、4chを用意し、複数のパッケージを展開することで、基板面積や回路構成に応じた選択が可能である。これにより、単一増幅用途から多チャネル同時処理まで柔軟に対応できる。

量産・供給体制
新製品は順次量産を開始しており、サンプル価格は税抜きで1ch品が280円、2ch品が350円、4ch品が480円とされている。オンライン販売にも対応し、主要ディストリビュータ経由で入手可能である。

アナログ製品ポートフォリオにおける位置付け
今回のCMOSオペアンプ追加により、ロームは車載・産業・民生分野に向けた高性能アナログ製品のラインアップを拡充した。低オフセット・低ノイズ・高応答性を兼ね備えた設計は、精度重視の回路設計における選択肢の一つとなる。

www.rohm.co.jp

  さらに詳しく…

LinkedIn
Pinterest

フォロー(IMP 155 000フォロワー)