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SOURIAU – SUNBANK Connection Technologies

2017年、スリオは革新と情熱で産業界を支え続けて100周年を迎えました

もし、航空機や防衛、宇宙、鉄道、原子力、レーシング・カーなどの最も過酷な動作環境に耐える革新的で高機能な製品を1つあげるとしたら、スリオのコネクタを思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。無駄がなく洗練され、信頼性も高いスリオのコネクタは皆さまのご要望にしっかり応えているからです。また、必要なコネクタが見つからない場合でも、スリオならそのコネクタをお客様のために製作することができます。

2017年、スリオは革新と情熱で産業界を支え続けて100周年を迎えました
スリオ/サンバンク、エスターライン・コネクション・テクノロジーズCEO のPatrice Cavalier-Brosが、ル・ブルジェ航空宇宙博物館でスリオ100周年を祝うお客様やビジネス・パートナーにご挨拶しました。

簡単に歴史を
いつの時代も人は、企業家精神へのあこがれをいだいてきました。産業の転換が起きるたびに、最も創造力に富む人々は製品を生み出し、生産手段やマーケティング手法を活用したビジネスが構築できるようになります。たとえば20世紀初頭には、自動車や鉄道、航空機に大きな発展がみられました。そうした時代の1917年、ゆくゆく設立した会社にその名を残すことになるPaul Adolphe Souriauは、コイルの専門家として、当時、徐々に普及していた2つの輸送手段である自動車と航空機に向けて電磁石や点火装置の製造・修理を行っていました。

プラグからコネクタへ
配線関連分野でスリオが大きな挑戦を始めたのは航空機からでした。航空機メーカーCaudron-Renault(コードロン・ルノー)社との優れた関係を築いたことが、ワンタッチでロック可能な初めてのバイヨネット式“電気プラグ”の設計につながりました。この特許技術による技術転換が、世界の電気機器に新しい時代をひらき、航空機のあらゆる部品で広く利用されるようになりました。スリオにとって、この最初のバイヨネット式コネクタがBNAe(フランス国立航空標準化局)から認定を受けたことが、今日まで日々続いてきた産業における挑戦の始まりを示すマイルストーンとなりました。この歴史は、情熱と革新に満ちた冒険であり、スリオのDNAにしっかりと刻み込まれています。その後、父親からスリオの経営を引き継いだPaul-Jean Souriauは、製品ラインナップの拡大とともに生産設備を刷新し、米国でもビジネスを始めてボーイング社にコネクタを供給するなど、スリオを国際的な企業へと導きました。このPaul-Jean Souriauも、先代の伝統を受け継いで、技術革新や信頼性、堅牢さ、生産プロセスの管理体制を重視する姿勢を変えることなく、お客様の要望にもよく耳を傾けました。

コネクタ―すべての産業分野に必須の受動部品
コネクタは他のどんな種類の受動部品とも違います。使用するアプリケーションに関わらず、製品ライフサイクルが数十年に及ぶからです。たとえばMIL 38999コネクタは1970年代に登場しましたが、今でも航空機分野では世界標準として利用されています。そのため、スリオはMIL 38999コネクタのシェル・サイズやコンタクト・タイプの拡充、表面処理の改良を絶えず行ってきました。こうしたコネクタは電気配線に欠かせない要素として、航空機のエンジンやコックピット、内装の相互接続に利用されています。

たとえ目立たない存在であっても信頼できるコネクタは、世界中で実際に走行・飛行・航行するあらゆる機械の動作に欠かせません。これをグローバル展開で支えているというのが、スリオの誇りです。

長期にわたり、お客様との良好な関係を構築
毎年、世界中の大企業がサプライヤをその能力に応じて表彰しています。特にスリオは、数多くの受賞の栄誉に与ってきました。最近の例として、2015年にはエアバス社から、2016年にはクルーゼ(Crouzet)社、フォッカー(Fokker)社、サンフラン(Safran)社、ゾディアック(Zodiac)社から表彰されました。納期遵守や製品品質(不良品発生率PPMに関して)、製品性能、お客様対応への確かな取り組みから、スリオが年間トップ・サプライヤとして評価されたのです。

フランス国内では、スリオはシャンパーニュ、マロール、ラ・フェルテ=ベルナールの3ヵ所の生産拠点で操業しています。

タレス(Thales)社の取引マネージャLaurent Salomoni氏は、「スリオの生産プロセスを審査したところ、当社のトップ・サプライヤの1社に数えられることが分かりました。なかでも、ラ・フェルテ=ベルナール工場でのプレス成形をめぐるワークフローの組織化には非常に感銘を受けました」と、話しています。

また、ゾディアック社フランス・プレジール工場の購買部長Claire Romain氏は、次のように述べています。「当社とスリオは、非常に高水準な関係を築いています。スリオの素晴らしいところは、どんな状況でも、それに応じたソリューションを求める人との連絡を絶やさないところです」。
フランス国外の取引企業も、まったく同じようにスリオに満足しています。チェコ共和国のレイサービス(RayService)社専務のYakub Gabriele氏は、「当社は、付加価値再販業者として、ケーブルやコネクタを組み立てて電気配線システムを製造しています。長年、スリオとは取引を続けてきました。当社のお客様も含め、スリオの製品品質にはいつも大変満足しています」と、話しています。

さらに、ファン・フェン(Huang Feng)社の社長Chen Lian氏も、次のようにコメントしています。「スリオと当社は、30年来のパートナーです。当社は、中国でスリオ製品の営業・販売を行うとともに、そのコネクタを組み立てた製品も提供しています」。

挑戦は終わらない
1989年、スリオはFramatome Connectors International(FCI)社の参下に入りましたが、数年後には再び独立を果たしました。現在、スリオ/サンバンクは、エスターライン・コネクション・テクノロジーズを担うエスターライン・グループの子会社となっています。世界中の生産拠点11ヵ所に従業員3,000名を擁し、過酷な環境に対応した相互接続ソリューションのリーディング企業としてのポジションにありますが、革新への挑戦はこれからも続けます。当社のコネクタは信号や電力を伝え、また高速データ通信や光信号の送信も実現しています。こうしたスリオのコネクタすべてに、堅牢さ、信頼性、安全性を追求するという同じ姿勢で臨んでいます。

スリオの社長Patrice Cavelier-Brosは、次のように説明してます。「スリオは、再び最前線に立ちました。当社の100年にわたる革新への情熱がさらに輝くように、今年はコネクタの金属部に新しい表面処理“黒色亜鉛ニッケルめっき”を初導入して、欧州REACH規則の準拠を実現します」。

スリオは、いつも革新の最前線に立っています。
2017年、スリオは革新と情熱で産業界を支え続けて100周年を迎えました
中国におけるスリオの提携企業ファン・フェン社の社長Chen Lian氏も、スリオ100周年を祝うために、ル・ブルジェ航空宇宙博物館までお越しくださいました。
 

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