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EPLAN
2012年7月1日からハーネスエキスパート社を一部買収――イープランはワイヤーハーネスのソフトウエアを製品ラインに追加
ソリューションプロバイダのイープラン社(Eplan)は、ワイヤーハーネスの生産向け3D/2Dソフトウエア企業であるハーネスエキスパート社(EPLAN Harness proD)から開発と販売の権利を引き取ることに合意しました。ソフトウエア開発メーカーのリニウス社(Linius Technologies)とイープラン社との契約は2012年6月28日に締結されました。この合意によって、イープラン社は顧客に対して全てのケーブルプロジェクトに関して幅広くサポートできるようになります。
ハーネスエキスパート社ソフトウエアの戦略的な買収は、ドイツ国内外の市場にかなりの可能性を提供します。イープラン社にとっては、産業機器や、鉄道、特殊輸送、航空、通信、医療機器など新しい産業分野に参入することが可能となります。同時に、ワイヤーハーネスを通して1対1接続を自社で行うという顧客からの需要も増えています。制御キャビネット内の回路ボードの数が着実に増えているからです。今回のソフトウエアはイープラン社のElectric P8ソリューションを十分に補ってくれます。このソリューションはこれまで制御キャビネットや現場での装置部品の内部の1線ケーブルあるいは層状ケーブルを取り扱ってきました。ワイヤーハーネスの企画から設計・生産までを通して全ての生産工程がサポートされているため、ユーザーはこのプロセス統合化に適したソフトウエアを使うメリットが大きいのです。「ハーネスエキスパート社のソフトウエアの買収によって当社のポートフォリオは広がり、世界市場での全ての需要を十分にカバーできます。これによって、特に国際市場でかなりの競争力がつきます」、とイープラン・ソフトウエア&サービス社取締役会長のマキシミラン・ブランドル氏は述べます。同社は、2012年8月から「EPLAN Harness proDのブランド名で国際市場に流通させていく計画です。IT市場にオープン
ハーネスエキスパートは、ワイヤーハーネス作業工程全てをサポートしている使い易いソフトウエアです。。ハーネスやワイヤリングルームの代表的な設計工程をこのソフトウエアは3Dで表示します。2Dの生産ドキュメントは全てこのシステムが作ります。このためかなりオープンになっており、設計や管理、生産のサードパーティのシステムにインポートおよびエクスポートする場合に有利です。イープランのElectric P8とハーネスエキスパートとの統合によって、ワイヤーのスペック、ソース/ターゲットの情報、バンドル、ソケットの割り当て等、全てのワイヤリング技術情報が明確になります。この統合された工程表があれば作業時間とコストの削減になります。
作業工程例: 機構システムとワイヤーハーネスの設計
このソフトウエアはワイヤーハーネスを設計する上でいくつかのフレキシブルな手法が使えます。典型的な例としては、3Dモデルを従来の3D CADシステムからインポートできます。このあと、配線ルートや設計の観点からデジタルモデル内で、クランプやクリップ、安全要件、長さ計算などをチェックできます。このため時間を費やし高価な試作品を作る必要がありません。インポートしない場合でもシンプルな方法で行うことができます。例えば、ワイヤーハーネスがインポートされた3Dモデルの中に置かれていれば、3Dモデルとワイヤーハーネスの設計は機械設計部門に戻すことができます。メリットは、設計の機能として、ワイヤーハーネスのどのような障害でも仮想モデルの中で検出でき、即座に対策を採ることができることです。物理的な試作品を作る必要は全くありません。3Dモデルが工程に関する理由や組織的な理由で入手できなくても、ワイヤーハーネスはハーネスエキスパートの3Dエディタの中で即座に、しかも簡単に設計できます。
レポートとテストラン
ハーネスエキスパートは3Dあるいは2Dのワイヤーハーネスレイアウトを使い、見積もりや発注書、生産など広い範囲のレポートを作成します。完全なあるいは部分的な部品リストや、プラグと接合部のリスト、配線と接続のリスト、時間とコストを計算するための作業工程のレポートです。データは、Komaxのようなケーブル仕上げシステムに直接送られます。ワイヤーハーネスの設計を確認するため、システムは幅広く実践的なテストを行い、曲げ半径やフィルレベル、ケーブル長、ワイヤーとコネクタのないバンドル向けの機能をチェックします。この目的は、不一致の可能性や誤りを試作品の製作前に初期段階から見つけ、訂正を簡単にすることです。
ワイヤーハーネスとは?
ワイヤーハーネスは、ワイヤーの端にプラグや端子を持つワイヤーの束のことです。部品やデバイスを電気的につなぎます。ワイヤーをまとめて一緒にすることによって、例えばワイヤー全体をテープで包んでしまうとか、スリーブやホースなどで保護したり、ケーブルのパイプに入れたりすることによって、1本1本のワイヤーをハーネスの形に固定し、まるで1本の太いケーブルのようにピッタリ合わせることができます。これらのワイヤーはまた、埃や熱、機械的な力からも守られています。このため、絶縁と導通という電気特性を製品のサービスライフの間、確保することができます。従来の層状ケーブルとは違い、ワイヤーハーネスは、要求される接続条件によりますが一つのプロジェクト単位であるいは特注品として開発されます。この方法のメリットには、要求される理想的な接続条件と、設置スペース内でのスペースと重量を最適化できることがあります。しかも、小さなバッチサイズでも、前もってフィットさせて量産することもできます。
写真
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ハーネスエキスパート: 保護されたパイプやワイヤー、コネクタをもつ3Dのワイヤーハーネス表示
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ワイヤーに端子を設けた3Dワイヤーハーネス
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自動扉の駆動に設置された3Dワイヤーハーネス