www.engineering-japan.com
04
'12
Written on Modified on
BALLUFF
特殊用途のBSI傾斜センサ
センサ専門メーカーのバルーフ(Balluff)社は、液体ベースの新傾斜センサ新製品を発売しました。これは、360°コンタクトフリーで1軸上の水平からの傾斜を検出します。誤差は0.1°と小さく、分解能は0.01°、温度ドリフトは0.01%/10Kと少なく、傾斜角を正確に測定しなければならない場合や、回転動作を常にトラッキングしなければならないような場合に理想的です。
BSI傾斜センサは小型で堅牢性のあるメタルでハウジングされており、IP67の筐体規格に準拠しています。限られた面積のシステムに容易に設置できます。使用温度範囲が-40℃から+85℃と広く、本質的に屋外用途で使えます。このセンサは高精度のハイエンド仕様なので、水平軸から垂直軸までの変位を高い分解能と確度で決めることができます。例えば、風力発電や太陽熱発電、石油・ガス精製工場、さらにはCT(コンピュータトモグラフィ)スキャナーや放射線設備など医用にも使えます。
バルーフ社のBSI傾斜センサは、容量検出の原理を使い、液体ベースの測定セルを備えています。センサは、液状の誘電材料を満たした四つのコンデンサでできています。センサの傾斜角によって、この媒体の持つ「水平さ」を容量変化として捉え、傾斜を測定することができます。アナログ信号出力である4~20mAの範囲で0~360°をリニアに対応させています。