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Dassault Systemes News
ダッソー・システムズ 3DEXPERIENCEプラットフォーム上で 新たにコラボレーティブ・データサイエンス・ エクスペリエンスを提供
ダッソー・システムズ (Euronext Paris: #13065, DSY.PA) は本日、フランスのProxem社の買収と共に、3DEXPERIENCEプラットフォームのコラボレーティブ・データサイエンス機能強化について発表しました。
Proxem社は顧客体験分析ソリューションを提供する非公開企業で、AI (人工知能) を活用したセマンティック処理ソフトウェアとサービスに関する高い専門性を有しています。3DEXPERIENCEプラットフォームのユーザーは、強化されたコラボレーティブ・データサイエンス機能を使い、自社内に蓄積されているデータ資産を活用できるようになります。Proxem社の技術 (非構造化テキストデータに含まれる重要な知見を抽出) を3DEXPERIENCEプラットフォームに統合することで、抽出された知見をバーチャル・ツイン・エクスペリエンスに反映することが可能になります。また、ユーザーは、実用的なコンテンツを制作したり、新たな発見を得たりすることができます。
AIとモデリング・アプリケーションやシミュレーション・アプリケーションを組み合わせることで、3DEXPERIENCEプラットフォームのユーザーは、どのような業界のデータをも高度化し、表現できるようになります。すなわち、各種要件や規制、顧客、もしくは、品質についてのフィードバックや、契約書、科学文献、研究報告書、臨床試験結果などから得られるナレッジを、プラットフォーム上で自動的に分析・判断し、それらをバーチャル・ツイン・エクスペリエンスに反映して包括的に検討できるようになります。これにより、かつてない形でのコラボレーションの機会が生まれ、イノベーションが促されると共に、ひいては組織全体の計画立案や実行も速やかに進むようになります。また、要件インテリジェンス、医薬品開発、契約インテリジェンスなど、ダッソー・システムズの新サービスの開発にもつながります。
ダッソー・システムズのR&D担当エグゼクティブ・バイス・プレジデントであるフロレンス・フー・オウビニは次のように述べています。「強力かつ安定した表現モデル (空間モデル) と組み合わせることで、AIの活用範囲は拡がり、反復や再現も可能になります。Proxem社がAIで実現している強力なセマンティックデータ解釈機能や自動化機能は、3DEXPERIENCEプラットフォームの顧客に新たな機会を提供するものです。 これらの機能を使うことで、顧客は消費者や患者、市民といったオーディエンスとのつながりを強化し、オーディエンスの体験や期待を把握し、新しい『洞察 (インサイト) 』を得ることができます。また状況や環境に応じて蓄積された知識やノウハウを取り出し、ビジネスイノベーターに提供できるようになります。3DEXPERIENCEプラットフォーム上のバーチャル・ツイン・エクスペリエンスは、AIをさらに高いレベルに引き上げ、インフォメーション・インテリジェンスの力を発揮させ、新たな分野での強力な手段を生み出します。 これによって企業は、優れた製品デザイン、高品質、高い競争力を手にすることができます」
ダッソー・システムズは、Proxem社の主力ソフトウェアである「Proxem Studio」をダッソー・システムズの3DEXPERIENCEプラットフォームに統合し、NETVIBES とEXALEAD (3DEXPERIENCEプラットフォーム上のインフォメーション・インテリジェンス・アプリケーション) を強化しました。これにより利用可能なAIモデルのポートフォリオが拡充されると同時に、すべての公開コンテンツやアクセス可能なコンテンツが再利用可能なナレッジグラフへと変換されます。 「Proxem Studio」は、ルールベースのNLU (自然言語理解) 、NLP (自然言語処理) 、機械学習技術の組み合わせを提供します。Air Liquedo社をはじめ多くの顧客が、供給網、カスタマーの期待、市場動向、ビジネス等の理解促進のために「Proxem Studio」を採用しています。
Proxem社の創業者であるフランソワ・レジス・ショーマルタン氏は述べています。「情報全体の80%は非構造化データであり、そのまま使用することができず、テキストのまま持ち腐れとなっています。今後はダッソー・システムズと一緒に、多面的な業界のナレッジグラフを構築していきます」
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