ZFの自動運転レベル2 + システム「coASSIST」が路上に―東風汽車に採用
ZFの自動運転レベル2+システム「coASSIST」が、 2020年後半に発売された東風「Aeolus Yixuan(風神奕炫)」に採用され、市場に投入されたことを発表しました。これは、高度な安全性能と利便性を提供するcoASSISTの世界初の発売であり、業界で最も安価な「レベル2 +」のシステムです。
ZFの自動運転レベル2+システム「coASSIST」:中国の東風汽車で初の自動運転レベル2+システム「coASSIST」を発表。低価格で高い安全性と快適性を提供。
- 業界で最も安価な「レベル2+」自動運転システムの世界初の発売
- 先進の安全性と部分自動運転機能を実現
- ZFはcoASSISTのシステムインテグレーター
ZFのcoASSISTシステムは、低コストでユーロNCAP 2025で予測されるテストプロトコル適合をサポートし、一般的な レベル2+の機能を提供することで、高いレベルの快適性と安全性を提供します。また、量産開始を受け、このシステムには最新の第21世代(Gen21)中距離用レーダーを搭載します。
ZFの自動運転レベル2+システム「coASSIST」:低コストで快適性と安全性の向上に貢献。フロントカメラ、フロントレーダー、4つコーナーレーダー、およびセーフティドメインECU(電子制御ユニット)を使用。
ZFはcoASSISTのシステムインテグレーターです。このシステムはパートナーのMobileye(モービルアイ)と共同で開発され、モービルアイのEyeQカメラテクノロジーが含まれています。 また、HELLA社の短距離レーダーも使用しています。 カメラ、ミリ波レーダーなどの高性能センサー類と中央制御ユニットを組み合わせることで、ACC(アダプティブクルーズコントロール)、信号認識、車線維持および車線変更支援や渋滞時サポートなどが可能となります。
フロントカメラ:前方監視用スマートカメラ
ZFでエレクトロニクスおよびADAS事業部を担当するエグゼクティブバイスプレジデントのクリストフ・マーナットは次のように述べています。「東風汽車でのcoASSISTの発売は、レベル2+システムの利点を低価格の乗用車にもたらす重要なマイルストーンです。 より高いレベルの安全性能試験適合に貢献し、ドライバーの負担を軽減するレベル2+システムが、これからのライトビークルにとって重要な要素になると考えます。世界中の道路でこれらのシステムが見られることを非常に楽しみにしています。」
クリストフ・マーナット:ZFのエレクトロニクスおよびADAS事業部を担当するエグゼクティブバイスプレジデント
レベル2+の迅速な普及にはコストも重要な要素です。また、一般の方々が自動運転に慣れるためにも、先進の安全性と利便性を提供する「レベル2+」は有効なシステムです。
中距離レーダー:カメラと連携し高度な機能を提供
短距離レーダー:車の周囲360度の検知をサポート
ZFは以下のレベル2+システムを提供します:
- ZF coASSIST - 最も一般的なレベル2+の機能を実現し、ユーロNCAP適合をサポートする低コストのソリューション。モービルアイのEyeQテクノロジーを使用
- ZF coDRIVE(コ・ドライブ) - 渋滞時サポートと高速道路走行支援を追加。360度カメラとモービルアイのEyeQテクノロジーにより、自動車線変更と追い越しが可能
- ZF coPILOT - レベル2+ からレベル4までに対応し、手や足での操作を行わず、自動での車線変更、追い越し、駐車やルート学習などを可能にする。ZF ProAIを使用
セーフティドメインECU:センサーからのデータを処理、安全性と快適性を提供。
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