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ルネサスとLUPA、車載用スマートカメラ開発を加速するオープンなターンキーソリューションを提供開始

Euro NCAP、C-NCAPおよび自動運転レベル2+のスマートカメラ開発期間を大幅に短縮.

ルネサスとLUPA、車載用スマートカメラ開発を加速するオープンなターンキーソリューションを提供開始
ルネサスとLUPA、スマートカメラ開発を加速するターンキーソリューションを開発

ルネサス エレクトロニクス株式会社(CEO: 柴田 英利、以下ルネサス)と、車載向けソリューションプロバイダのLUPA-Electronics GmbH(以下LUPA:ルパ)は、このたび、ルネサスのR-Car V3HおよびR-Car V3M SoC(System on Chip)を搭載した車載スマートカメラ用ターンキーソリューション「EagleCAM」モジュールを開発しました。このソリューションは、オールインワンのスケーラブルなカメラプラットフォームとして、自動緊急ブレーキ、前方衝突警告、車線維持支援、交通標識認識など、最新のEURO NCAPおよびC-NCAP要件への早期対応を可能にします。このR-Carを搭載したEagleCAMモジュールを、LUPAより提供開始しました。

今日、車載用スマートカメラのターンキーソリューションは、ブラックボックス化されていることが多いため、OEMやTier1にとっては、変化する市場のニーズに対応することが難しく、開発スピードが課題となることがあります。ルネサスとLUPAが共同開発したEagleCAMはオープンなソリューションのため、ユーザは独自のソフトウェアやサードパーティ製のソフトウェアを搭載し、機能の差異化や拡張をフレキシブルに実現可能です。さらに、システムとして最適化を図ったターンキーソリューションのためBOM(部品表)コストを削減しつつ、市場投入までの時間を短縮できます。

ルネサスの車載デジタルマーケティング統括部、統括部長の吉田直樹は、次のように述べています。「ルネサスのR-Carを搭載したLUPAのEagleCAMは、スケーラブルで機能安全準拠のADASソリューションです。お客様は、ニーズに合わせて柔軟に機能を搭載できるため、量産開始までの開発期間を短縮可能です。今回の協業により、スマートカメラアプリケーションの開発が容易になり、NCAPやL2+の機能を、より迅速に車両に搭載できるようになることを大変嬉しく思います。」

LUPA-ElectronicsのCEOであるBenjamin Mayは、次のように述べています。「自動車の安全性を高めるソリューションに対する要求がかつてないほど高まっている中、ルネサスとの協業を正式に発表することができ、大変嬉しく思います。低消費電力で高性能なR-Car SoCを当社のEagleCAMスマートカメラプラットフォームに搭載したことにより、OEMは次世代の自動車に安全性とドライバの快適性という新しい機能をより容易に搭載できるようになります。当社の柔軟なアプローチは、製品開発サイクルを加速させ、エンドユーザの安全で楽しいドライブ体験を可能にします。」

ルネサスの市場実績のあるR-Car SoCをベースにしたEagleCAMは、サラウンドビュー、ドライバモニタリング、AR(拡張現実)など、ローエンドからハイエンドまでのフロントカメラアプリケーションをサポートします。

R-Carを搭載したEagleCAMには、BOMコストをさらに削減するために、ルネサスの車載用パワーマネジメントIC(PMIC)も搭載しています。R-Car V3H は2021年2月にアップデートしたことにより、最大3.7 TOPSのCNN性能を実現し、リアルタイムドメインにおいてはASIL-Cの安全目標に対するターゲットメトリクス値を配置、また最大8メガピクセルのカメラにも対応しました。本EagleCAMはシステムとして動作検証済みのため、量産までの時間を短縮します。ユーザは、より高速処理が可能な最先端の認識用ソフトウェアスタックを利用して、アプリケーションのニーズに最適な機能を実現することができます。

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