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Watson Marlow

Oril Industrie社が、慎重な扱いを要する液体移送に向けて万全な設計のAflex Hoseを採用

Oril Industrie社では、心臓病や腫瘍、神経・精神疾患、糖尿病、静脈不全などの処方箋医薬品に使う活性成分を年間2,000トン近く生産しています。仏ノルマンディーのボルベックにある同社の工場では800名の従業員が働き、様々なメーカーの設備が約1,000本ものホースで結ばれています。そして、その大半が溶剤の移送を担っています。一部は帯電防止機能が施されていますが、その他はATEX指令の危険区域外に設置されており、シンプルなPTFE製となっています。

Oril Industrie社が、慎重な扱いを要する液体移送に向けて万全な設計のAflex Hoseを採用


このOril Industrie社の工場では、従来から一部のホースが破損するという問題を抱えていました。これまでにもWatson-Marlow Fluid Technology Group(ワトソン・マーロー、WMFTG)のブランドであるAflex Hose製ホースも多数利用していたこともあり、Oril Industrie社からWatson-Marlowに対して、新たに30本のホースを新たに導入したいという相談が寄せられました。

厳しい使用条件下でも耐腐食性を

そのホースでは、最高圧力10 バール(145 psi)のもと高濃度な塩酸や硫酸を移送する必要がありました。それゆえ帯電防止も必須の条件です。さらに、すべての部品が産業規格のATEX指令による危険区域Zone 2とEN10204 Type 3.1の材料試験に従うことも不可欠でした。温度がおよそ50℃に達するようなことがあるため、ホースへの耐熱被覆もOril Industrie社は望んでいました。こうしたホースは、無造作に扱われる場合もあり、十分な強度も必要となります。

そこでWatson-Marlowから、液体の薬剤や処理剤の移送に向けて設計したAflex Hose製のCorroflonホースを提案しました。ホース内側にらせん状の浅い溝構造を設け、十分な流量と同時に非常に優れた柔軟性を実現できるようにしたホースです。提案した製品は、要求よりもはるかに高い動作圧力41バール(595 psi)でテストされています。Aflexは、サイズ1”以上のホースに対し、最小ライナー厚さ1.5mmを保証するPTFEホースの唯一のメーカーです。そのため、内圧がかかった際の断面の変化を防ぐのに十分な強度をもったホース配管が実現し、気泡の増加や短期に損傷してしまうようなリスクが生じるのを防ぐこともできます。

Corroflonホースは、Oril Industrie社の用途に求められるすべての仕様を満たし、ホース規格EN16643:2016やATEX指令、FDA、衛生規格3-A 62-02に加えて、EN10204 Type 3.1の材料証明などの必要なすべての認証に準拠しています。

品質が認められ

Oril Industrie社は、内側には帯電防止のPTFE製ライナーと、外側にはポリプロピレン製ブレードを選択しました。このタイプのブレードは、ホースの移動が可能なうえ-30~+100℃の温度に耐えるため、頻繁に動かすことがあるような使い方にはステンレス鋼製ブレードよりも好まれることも多くあります。加えて、軽量であり、塩素による腐食に耐えるほか、全般的に化学製品に対しても比較的高い耐性を発揮します。

Corroflonを競合製品と比べると、その大きな強みとして、外側にハステロイ製ブレード、内側にらせんワイヤを利用できる点があります。ハステロイC276製ブレードは、Oril Industrie社の事例のように塩酸などの化学物質により過酷な腐食条件が生じる場合に使用します。こうした酸には、PTFE製ライナーを通過して、ブレードの腐食を招く潜在的なリスクがあります。しかし、ハステロイなら、破裂圧力と最大動作圧力の両方が80%向上するとともに、腐食の危険性も大幅に減少します。

Oril Industrie社は、競合製品と同等のコストながら、Aflex Hose製品の高い品質や運用寿命が拡大するのを高く評価しています。Watson-Marlowとの協力関係は続いており、Oril Industrie社ではさらに多くの当社製品を採用する予定です。

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