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Baslerとアマゾンウェブサービス社が戦略的提携を強化

BaslerがAWS Panorama Device SDKを搭載したAIマシンビジョンプラットフォームを新たに発表。Amazon Lookout for Visionをはじめ、さまざまなサービスの活用が期待されています。

Baslerとアマゾンウェブサービス社が戦略的提携を強化

このほど、コンピュータービジョン向け画像処理機器メーカーのBaslerは、アマゾンウェブサービス(AWS)社の人工知能/機械学習(AI/ML)技術を利用した産業用AIマシンビジョンプラットフォームを新たに発表しました。エッジAIによる品質検査、安全管理、サプライチェーンの効率化などが可能なこのプラットフォームには、Baslerカメラ、エッジプロセッシングユニット、Basler pylon Camera Software Suite、各種アクセサリーに加え、エッジとクラウドをシームレスに連携する完全一体型のソフトウェアスタックとして、AWS Panorama Device SDKも含まれています。

ビジョン機器をエッジデバイスとして運用し、機械学習を行うには、用途に応じてハードウェア、ソフトウェア、クラウドサービスを適切に組み合わせなければなりません。しかし、このようなカスタムメイドのシステムは汎用性が低く、新たなニーズに対応できないことから、さまざまなAI/MLモデルに対応可能なシンプルかつ柔軟性の高いプラットフォームが求められていました。

Basler AIマシンビジョンプラットフォームは、産業用カメラとエッジコンピューティングを融合したエンドツーエンドの機械学習ソリューションとして、従来のビジョンシステムでは難しかったエッジとクラウドの連携を可能にしているほか、AWS Panorama Device SDKを搭載することにより、要件・予算にかかわらず、幅広い用途に対応できる汎用性を実現しています。

カメラにはBasler ace GigE対応モデル(画素数:5MP)、エッジコンピューティング用モジュールにはNVIDIA社製Jetson TX2NX(AI性能:1.33TFLOPs)を採用。さらに、付属のBasler pylon Camera Software Suiteには、AI/MLを実装したエッジデバイスの管理やモニタリングを行うAWS Panoramaが搭載されているため、BaslerのGigE対応カメラとAWS社の新サービスを自由に組み合わせられます。例えば、機械学習サービスのAmazon Lookout for Visionを利用すれば、製品の外観不良を正確に検知しながら、品質検査を自動化することも可能です。

具体的な仕様や用途については、2021年第3四半期までに発表される予定です。本製品が実用化されれば、エッジ側での画像データの取得・処理・解析が可能になるため、レイテンシーの低減や帯域幅の節約につながると期待されています。このほか、Baslerでは、コストを抑えながら、エッジAI対応のマシンビジョンプラットフォームを簡単に構築したいという顧客向けに、個別の技術コンサルティングサービスも提供しています。

BaslerとAWS社が「HANNOVER MESSE 2021 Digital Edition」にて行った共同講演の様子は、こちらからご覧いただけます。

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