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データセンタ向けタイミング製品ポートフォリオを拡充し、超低ジッタ減衰&クロック生成を実現するFemtoClock2ファミリを提供開始

業界最小クラスの低消費電力と小型パッケージ、75fsクラスの低ジッタ性能により設計を簡素化.

データセンタ向けタイミング製品ポートフォリオを拡充し、超低ジッタ減衰&クロック生成を実現するFemtoClock2ファミリを提供開始

超低ジッタ減衰&クロック生成を実現するFemtoClock2ファミリを提供開始

ルネサス エレクトロニクス株式会社(代表取締役社長兼CEO: 柴田 英利、以下ルネサス)は、このたび、タイミング製品ポートフォリオを拡充し、データセンタ、サーバ、ネットワークインフラ市場向けにジッタ性能が100fs(フェムト秒)以下のポイントオブユース(POU)クロックソリューション「FemtoClock2」ファミリを新たにリリースし、ジッタ減衰/クロックジェネレータ「RC32504A」とクロックジェネレータ「RC22504A」を発売、量産を開始しました。

新製品は、クラス最高レベルとなる75fsクラスのRMS低位相ジッタを実現しているため、次世代のスイッチやルータなどの高速インターコネクト設計において、PAM4インタフェースのタイミング要件を容易に満たすことができ、コスト効率が高くシンプルなクロックツリーの実装が可能です。

同クラスの製品としては約1/3となる4x4 mmの小型パッケージに集積したため、クロックソースをポイントオブユース(クロック信号を受け取るデバイスの非常に近い位置)に配置することができ、基板レイアウト設計の効率化やクロストークの抑制が可能です。これらにより、新製品は、DCO(デジタル制御オシレータ)やクロックジェネレータ、ジッタ減衰器として利用可能であり、柔軟で高性能なタイミング設計を実現します。

ルネサスのデータセンタ事業部、タイミング製品担当Vice PresidentのBobby Matinpourは次のように述べています。「PAM4 テクノロジにより、通信とデータセンタの両分野でデータ転送レートが大きく向上した結果、これらのシステムに使われるクロックにはより厳しい要件が求められるようになりました。そこで、ルネサスは人気のFemtoClockラインアップを拡充し、小型でありながら優れたジッタ性能と低消費電力を実現した新たな高性能ファミリを提供します。新製品は、基板上の任意の場所にクロックを配置することができるため、複雑なクロックのルーティングによって発生する余分なジッタが排除でき、設計を格段に簡素化できます。」

FemtoClock2ファミリの主な特長

  • 64fs(typ.) RMS(10kHz~20MHz、156.25MHz信号入力)を達成可能な低ジッタ性能
  • 約600mWの低消費電力
  • 4x4 mmの24ピンまたは28ピンQFNパッケージ
  • 4種の差動出力を備えたシングルおよびデュアル入力オプション
  • -80dBを超える電源ノイズ除去性能
  • -80dBcの出力-出力間アイソレーション
  • 同期イーサネット/OTNに関するITU-T勧告G.8262 およびG.8262.1に準拠
  • 水晶振動子を内蔵した省スペースオプションも提供

ユーザは、新製品のFemtoClock2ソリューションを、ルネサスの小型のシングル出力高性能オシレータや、幅広いタイミングソリューションであるClockMatrixと組み合わせることで、高性能サーバやネットワークインフラの設計に求められるより厳しいタイミングニーズに対応することができます。また、FemtoClock2は、IEEE1588対応のPTP Clock Managerソフトウェアを使用したシステムとシームレスに動作し、PTP Clock Managerソフトウェアによる同期を妨げることなく、100fsのジッタ性能を実現可能なダウンストリームクロックとして機能します。

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