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06
'14
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PEPPERL+FUCHS PROCESS AUTOMATION
インテリジェンス・インサイド! 新しいFieldConnex® FieldBarrier
ペッパール・アンド・フックスのIntelligent Fieldbus(インテリジェント・フィールド バス)とは、現場に診断能力をもたらす新世代の製品を指しています。その新しい製品で あるFieldConnex® FieldBarrierは、妥協のない可用性というこのコンセプトをまさに拡 充するものです。FieldBarrierは、診断・モニタリング機能をもつ12チャンネルの出力を 備えています。また、その革新的技術による機能は、ありがちな障害発生パターンに陥る のを防ぎ、最大限の信頼性を確かなものにします。
インテリジェンスを備えた機器というのは、一つの理想形でしょう。そこで、FieldConnex® FieldBarrierでは、たとえば接点のゆるみや接触不良など、障害に特有な動
的状態を検出できるようにしました。そのため、迅速かつ高い信頼性で、障害を特定し、
その影響が拡がるのを抑えることができます。
、この新しいFieldBarrierは、各出力における物理層のモニタリングを
可能にします。これにより、徐々に変化する設備の様子や、制御室での不具合がレポート
されるようになります。また、このモニタリング機能によって、確実にトランスペアレン
シはいっそう向上します。さらに、保守の要否を主体的に見極めてくれるため、モニタリ
ング・プロセスにおける重大なギャップも埋まります。そのほかの特徴には、高度な負荷
管理機能があります。12チャンネルある出力を順次スタートさせることで、突入電流によ
る電源への負荷を軽減しています。そのうえ、各セグメントの電流が限界レベルに達する
と、セグメント全体を故障から守るために、重要度の低いノードの自動的な負荷制限が働
きます。
写真2: FieldBarrierはコンパクトな設計にもかかわらず、12チャンネルの出力を備えてい
ます。
こうした内蔵のインテリジェント機能群は、FieldBarrierの自己モニタリング機能によ
り完全に保たれています。また、この機能によって、アラーム信号を制御室に送ることも
できます。そのうえ、これらの革新的な機能には、エンジニアリング作業がまったく必要
ありません。FieldConnex® FieldBarrierは、診断可能なインテリジェント・フィールドバ
ス機器を完備的に拡張するものです。最終的な目標である100%の可用
性という目標の実現に向けて、さらに一歩、大きく踏み出したと言えるでしょう。
書き手:Andreas Hennecke。プロセス・オートメーション部門の製品マーケティング・マ
ネージャ。