シュナイダーエレクトリック、ベンダーを問わないソリューション「EcoStruxure IT Advisor」で、理化学研究所の高効率なITインフラの運用・管理を実現
エネルギーマネジメントおよびオートメーションにおけるデジタルトランスフォーメーションのリーダーであるシュナイダーエレクトリックは、国立研究開発法人 理化学研究所 が、「EcoStruxure IT Advisor(エコストラクチャー ITアドバイザー)」を導入し、メーカーの異なる各機器のレイアウトや設置状況、温湿度シミュレーションなどの一元管理を図り、より効率的な運用を実現したことを発表します。
- 日本を代表するスーパーコンピュータを擁するハイエンドなサーバーセンターの膨大なIT資産をリアルに可視化するソフトウェアで運用管理
- 膨大な数の様々なIT機器を取り扱う施設においても、ベンダーニュートラルにITインフラを一元管理・監視
- 3Dモデルによる可視化で、機器の配線やジャックの接続状態などの管理簡便化に貢献
国立研究開発法人 理化学研究所は、1917年に創設された財団法人を前身とする、日本で唯一の自然科学の総合研究所です。物理学、工学、化学、医科学など広い分野で研究を行っており、中でも神戸市にある計算科学研究センターでは、世界トップクラスのスーパーコンピュータを運用しています。2012年からは「京(けい)」を、2021年からはその後継である「富岳」を運用し、気象予測や地震の被害予測など社会的課題に貢献するとともに、人工知能のような新たなIT分野促進のための演算処理を提供しています。この日本を代表する研究所のIT機器の管理ソリューションとして、シュナイダーエレクトリックのEcoStruxure IT Advisor (以下 IT Advisor)が採用されました。
スーパーコンピュータの運用を行う理化学研究所にとっては、各機器をいかに効率的に冷却するか、電力をいかに効率的に管理するかが非常に重要となるため、リアルタイムかつきめ細やかな機器の状況監視が不可欠です。その一方、公共機関である側面から特定のベンダーに集中した発注を行っておらず、多岐にわたるベンダーの機器を採用しているため、サーバーの設置個所や電力、ネットワークなどの管理・監視が非常に煩雑で、一元的に管理できる環境ではありませんでした。こうした課題を解決するため、ベンダーを問わずに効率的な電力・冷却の一元管理・監視を行うことができるソフトウェア、IT Advisorの採用に至りました。
IT Advisorは、データセンター内の機器を登録し、実際のレイアウトを再現できるITインフラ管理ソリューションで、IT設備の電力の入出力といった稼動状況、計測している温湿度などの環境情報を一元的に監視・管理することができます。
理化学研究所では、IT Advisorの導入によって、これまで別々に見なければならなかった様々なベンダーの多数の機器を一括で管理することが可能となり、管理の効率化を実現しました。また、配置した機器をリアルな3Dモデルで可視化できることから、機器の配線も把握しやすくなり、見えにくいジャックの接続状態なども確認できるようになったほか、効率的な冷却に必要な情報を簡易な計算で示すこともできるようになりました。新たな機器導入などのためにベンダーと設備の電源回路の情報を共有する際も、IT Advisorがスムーズな情報共有を支援しています。
更に、昨今のコロナ禍における感染防止の観点からサーバー室への立ち入りが制限された際にも、IT Advisor を活用することによって、入室せずにサーバーの設置状況などが確認できました。リアルな3Dモデルのデータを画面で見ながら、サーバーの新規導入、あるいは撤去などに対して指示を出せることで、作業時間を大幅に削減することに貢献しました。
今後もシュナイダーエレクトリックは、多様化するシステム環境や要望ににあわせた製品やソリューションの提供を通じ、データセンターおよびサーバールームの効率的な運用に貢献していきます。
導入事例詳細はこちら https://www.apc.com/jp/ja/download/document/CR_R-CCS/
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