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09
'23
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Rohm Semiconductors News
ローム、金属板シャント抵抗器「PSR350」を発表
PSR350は、車載および産業機器の両面冷却パワーモジュールに最適な、定格電力12W、高さ0.85mmの業界最小の金属板シャント抵抗器です。
ローム株式会社は、自動車および産業機器の大電力アプリケーション向けに、定格電力クラス12Wの業界最小の金属板シャント抵抗器であるPSR350を開発しました。また、ロームは定格電力クラス15Wで業界最小となる0.2mΩのPSR330、PSR100の製品化を計画しており、PSRシリーズのラインアップを強化します。
PSR350は、垂直統合型生産体制を構築しているロームの強みを活かし、使用する材料及び製造工程を最適化したことで、定格電力12Wクラスでありながら従来品の約半分となる高さ0.85mmの低背パッケージを実現。車載の主機インバータ等で採用の進む、両面冷却パワーモジュールにパワーデバイスチップ(IGBTやSiC MOSFET)とパワーシャント抵抗器を内蔵可能です。これにより、主機インバータの小型化に貢献します。
PSR330は、上記PSR350と同様に材料及び製造工程の最適化により、サイズを小型化しており、定格電力15Wでありながら、同等クラスでは業界最小の6464サイズ(6.4mm×6.4mm)を実現する予定です。定格電力が同等クラスの従来品と比べて、約65%の小型化が可能となるため、幅広いハイパワーアプリケーションの実装面積削減に貢献します。
新製品「PSR350」は、月産100万個の体制で量産を開始しています。また、「PSR330」及び「PSR100」の0.2mΩ品は、2023年11月よりサンプル出荷を開始する予定です。いずれの新製品も生産拠点は前工程、後工程ともにROHM Integrated Systems (Thailand) Co., Ltd.(タイ)となります。
今後もロームは、金属板シャント抵抗器の性能向上を通じて、ハイパワーアプリケーションの小型化や省エネ化に貢献します。
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