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Toyota News

国内初!空港制限区域内における自動運転レベル4無人貨物搬送の試験運用を実施

ANAと豊田自動織機は、7月1日から7月19日の間で、開発中の自動運転トーイングトラクターによる国内貨物搬送を想定したレベル4での試験運用を、国内で初めて羽田空港の制限区域 で実施しています。

国内初!空港制限区域内における自動運転レベル4無人貨物搬送の試験運用を実施

自動運転トーイングトラクター(開発中)

両社は、自動運転トーイングトラクターのレベル4での実用化に向け、2019年2月から九州佐賀国際空港、中部国際空港、羽田空港において、実際のお客様の手荷物や貨物が搭載されたコンテナを搬送する自動運転レベル3での実証実験を重ねてきました。

今回の試験運用では、多くの航空機や複数種の空港支援車両が混在する国内最大規模の羽田空港において、自動運転トーイングトラクターが貨物コンテナを牽引した状態で、安全かつスムーズにレベル4自動走行が可能かどうかの検証や、駐機場内や貨物上屋前でのオペレーション上の課題の抽出等を行います。走行ルートは、国内線第2ターミナルの63・64・65番スポットと東貨物上屋を結ぶ片道約2kmのルートになります。

今回使用する自動運転トーイングトラクターは、空港内全域における様々な環境・条件変化に対応できるよう、自己位置推定や障害物検知システムを高性能化・冗長化しています。

運用面では、効率的なオペレーションの実現を図るため、車両の運行管理に加え、駐機場や貨物エリアへの車両搬送指示、現場スタッフの作業項目などの情報を一元化する「Fleet Management System(以下、FMS)」を新たに開発しました。また、より高い安全性が求められるレベル4の自動走行において、異常時にも迅速に対応できるよう車両の周囲の状況を把握する遠隔監視機能を搭載しています。

今回、FMSと車両1台を連携した試験運用を通じて、将来的に多数の自動運転トーイングトラクターを導入することを見据えた運用面および経済性の観点での課題抽出を進めていきます。

ANAと豊田自動織機は、国土交通省航空局による航空イノベーション推進の一環として、グランドハンドリング業務の人員不足対応や、今後の空港業務の持続的な発展に向けて、2025年中の無人搬送(レベル4)の実現を目指し、自動運転トーイングトラクターの実用化に向けた取り組みを進めていきます。

  • 空港等で、手荷物・貨物を収容した荷車・コンテナ等を牽引する車両
  • システムが全ての運転タスクを実施するが、システムの介入要求等に対して運転者による適切な対応が必要
  • 特定条件下における完全自動運転。特定条件下においてシステムが全ての運転タスクを実施
  • 滑走路その他の離着陸区域、誘導路、エプロン、管制塔その他、立ち入りが制限されたエリア
  • 車両に搭載したカメラで撮影した路面画像と事前に作成した路面画像マップデータをマッチングすることで、 車両の位置・姿勢情報を取得する技術
  • 対象物にレーザー光を照射し、その反射光を測定することで対象物までの距離を正確に測定できるセンサで、車両周辺状況の把握に使用

試験運用の概要

国内初!空港制限区域内における自動運転レベル4無人貨物搬送の試験運用を実施

FMS概要
車両状態監視、車両への搬送指示、搬送前後工程担当者への搬送支援指示(搬送前後工程作業の実施指示)を実施。


国内初!空港制限区域内における自動運転レベル4無人貨物搬送の試験運用を実施

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