アナログ・デバイセズとFlagship Pioneering、完全にデジタル化されたバイオロジカルワールドの発展を加速させる戦略的提携を発表
提携を通じて応用生物学とエンジニアリングの専門知識を補完的に活用し、複数のデジタルバイオロジー・プラットフォーム企業を創出・強化する。
アナログ・デバイセズとフラッグシップ・パイオニアリングは、完全にデジタル化された生物学的世界の開発を加速するための戦略的提携を発表しました。この提携では、アナログ・デバイセズのアナログおよびデジタル半導体エンジニアリングの専門知識とフラッグシップ・パイオニアリングの応用生物学の専門知識を組み合わせ、新しい生物学的洞察、新しいまたは強化された測定と診断、および新しい介入治療アプローチの発見を加速します。また、この提携は、人間の健康と持続可能性のための画期的なソリューションを生み出す機会も提供します。
この提携において、具体的にはFlagship Pioneering独自のイノベーション・プロセスと、ADIの最先端半導体技術、信号処理ポートフォリオ、物理的世界領域における専門知識を活用し、非常に大きな変革をもたらすソリューションを切り拓き、デジタルバイオロジー分野の新たな企業を創出します。当初の重点分野には、バイオエレクトロニクス・プラットフォーム、再生農業、人工知能/機械学習の新たなアプリケーション、予防的医薬が含まれます。
さらに、次世代タンパク質シーケンシング、マルチオミクス、早期疾病診断、大規模な生物学的情報の実用的なデジタルデータへの変換、医薬品設計と最適化などを推進できる可能性があります。この提携は、Flagship Pioneeringの実現技術イニシアティブの最新動向であり、先端技術を具現化し、強化することで、新たな治療方法の開発に焦点を当てています。
ADIのCEO兼会長であるヴィンセント・ロウチ（Vincent Roche）は次のように述べています。「ADIの存在意義として、当社は私たちを取り巻く生活と世界を豊かにするブレークスルーを加速させることを核心としています。革新的な技術は、より良く、より積極的なケアを実現する可能性を秘めています。Flagship Pioneeringとのデジタルバイオロジー・パートナーシップにより、インテリジェント・エッジが、今日のとても大きな幾つかの課題解決に向けた、データを活用した革新的健康ソリューションの中心に位置されることを期待しています」。
Flagship Pioneeringの創業者兼CEOであるヌーバル・アフェヤン博士（Noubar Afeyan, Ph.D.）は次のように述べています。「技術の跳躍的な進展と生物学上の深い知見に後押しされ、われわれは生物医学と生命科学のイノベーションの新時代を迎えています。FlagshipとADIは、予防薬・治療薬、再生農業そして気候変動の脅威に対するソリューションを、自然界の知恵を活用して生み出すことのできる、完全にデジタル化された生物学的世界というものの発展を加速させる共通の野心と補完的な強みを持っています」。
この提携は、mRNA、tRNA、エピジェネティック・コントローラといった新しいタイプの治療方法につながる新技術や生物学的知見を開拓し、スケールアップするためのFlagship Pioneeringのオリジネーション・プロセスによって推進されます。現在、診断、画像処理、治療装置、持続的モニタなどに用いられているADIのセンサー技術、微細加工技術、ヘルスケア用オートメーションが、この提携で促進されるコンビネーションによる革新の柱になります。Flagship Pioneeringの起業家である科学者は、ADIの科学者・エンジニアと協力し、生物学とテクノロジーの架け橋となる新たなバイオプラットフォームを構想・創出し、人々の健康と持続可能性に関する新たなイノベーションを推し進めていきます。
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