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SOURIAU – SUNBANK Connection Technologies
エスターライン・コネクション・テクノロジーズ―スリオのハーメチック38999コネクタがQPL認定を取得
エスターライン・コネクション・テクノロジーズ―スリオのハーメチック38999コネクタ製品シリーズが、米国防衛兵站局(DLA)によるQPL認定を滞りなく取得しました。
ハーメチック38999コネクタの製品ラインナップ
標準MIL-DTL-38999コネクタとしての相互適合性と互換性から、これらのハーメチック・コネクタは、使用するタイプに応じて4つの方法(ねじ、ジャムナット、溶接、ろう付け)で取付け可能です。QPL認定の製品には45種のピン配置が揃い、サイズAWG22~8(米国ワイヤゲージ規格)におよぶコンタクト3~128本で構成できるという豊富なラインナップとなっています。
また、エスターライン・コネクション・テクノロジーズ―スリオのハーメチック・レセプタクルは、厳格な品質管理基準に従っており、7~10 atm・cm3/s以下のリーク量を保証するためにヘリウム・リーク検査も行っています。
航空機分野での決定的に重要な用途に応えるコネクタ
ハーメチック8Dコネクタは、液体や気体の侵入から電子部品を保護するうえで気密シールが鍵となる様々なタイプの装置に使われています。「当社のハーメチック38999コネクタは、圧力や温度、速度、振動などの各センサから、航空機のランディングギアや飛行制御システムまで、安全性を決定的に左右する数々の部品に採用されています。当社が、こうした極めて重要な部品の正確かつ安全な動作を保証しているからです と、ハーメチック・コネクタの製品マネージャSamuel Tournierは述べています。
ガラス-金属間のシール工程を精緻に管理
「お客様の製品のなかには、確実な気密接続を行うことが決定的に重要な場合があり、単なる電気コネクタの追加だけでは決して対応できません。そこで、そうした優れたシール性を、ガラス端子によるハーメチック・コネクタを使うことで可能にしています。また、当社のハーメチック・コネクタは、従来的なねじやナットによる接続に加えて、お客様のインターフェイスに直接にろう付けあるいは溶接して、さらに一体性を高めることも可能です と、製品マネージャのTournierは説明しています。
このように内部のコンタクトとシェル間のレセプタクルにおける気密シールは、樹脂絶縁体の代わりにガラス絶縁体によって確実なものとしています。コンタクトの配置に応じて、シェルと同サイズの焼結材パッドを挿入し、1000℃の加熱炉で溶融させます。このプロセスの加熱・冷却サイクルでは、間に安定化時間を設けています。その結果、ガラスに対するシェルの圧縮とコンタクトに対するガラスの圧縮が働き、冷却した際に完全な気密性をもったアセンブリが実現します。
QPL認定で、性能と品質の保証とともに、発注も容易に
エスターライン・コネクション・テクノロジーズ―スリオのハーメチックQPL38999コネクタがQPLに認定されたことは、過酷な状況での決定的に重要な用途に適していることを実証しています。こうした認定は、もっとも厳格な仕様を一番の望んでいるお客様からも評価されています。またQPL認定は、米国国防省の中立的な部局である防衛兵站局(DLA)が与えています。そのため、これらのコネクタには認定マークを付け、すべての認定メーカーに共通の国際的な認定体系に従ってカタログへの記載も可能になります。
さらに、お客様は使い慣れたスリオのハーメチック38999コネクタをさらに簡単に発注いただけるようになりました。コネクタの部品番号を変更する必要はありません。