ABB、米国の製造拠点拡大に1億2,000万ドルを投資
ABB はテネシー州とミシシッピ州での製造を拡大し、低電圧機器の生産量を増やし、2025 年と 2026 年に開設されるデータ センターとユーティリティ施設をサポートするために 250 人の雇用を追加します。
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ABBは本日、米国へ1億2,000万ドルを投資して低圧エレクトリフィケーション製品の生産能力を拡大すると発表しました。この投資により、ABBは、データセンタ、ビル、ユーティリティなど、幅広い主要成長産業における高まる需要に対応できるようになります。
ABBは、テネシー州セルマーの新しい先進製造施設で50人、ミシシッピ州セナトビアにある既存の製造施設規模を2倍に拡張して200人の新規雇用を創出する予定です。
「データセンタやユーティリティなどの主要セクターの成長に牽引され、先進的な電化技術に対する需要は着実に増加しています。本日の発表は、ABBの最大の世界市場である米国における当社の今後の成長を支えるものです」とABBのCEOであるモーテン・ウィーロッドは述べています。「セルマーとセナトビアにある当社の新施設は、米国のお客さまをエネルギー転換の最前線に立ち続けることを可能にし、パフォーマンス、生産性、エネルギー効率の目標達成を支援します」
このコミットメントの一環として、ABBは8,000万ドルを投資し、テネシー州セルマーに320,000平方フィートの新施設を建設する予定です。既存のABBセルマーの製造事業を置き換えることにより、生産能力が50%以上増加すると予想されています。新工場では、データセンタ、工場、高層住宅やオフィススペースなど、一貫した高品質電源が重要となる大規模な産業および技術主導型施設に不可欠な配電機器を生産します。ABBのバスウェイおよびバスプラグ製品は、配電を簡素化し、大規模な再配線を必要とせずにシームレスな拡張や再構成を支援します。2026年第4四半期に開設予定の新施設では、技術職50人の新規雇用が追加され、ABBセルマーの労働力は25%以上増加することになります。
また、ABBは4,000万ドルを投資し、ミシシッピ州セナトビアの施設の敷地面積を2倍に拡張し、北米全域のお客さまからの高度な低圧サーキットブレーカに対する需要の高まりに対応します。ABBの産業用サーキットブレーカは、データセンタの拡張、先進製造施設、再生可能エネルギーのマイクログリッドに不可欠な、電力の信頼性を向上させます。生産拡大は、老朽化した電力インフラをアップグレードし、事業を拡大している北米全域のお客さまの高まる需要にも対応します。2026年第2四半期に新施設が開設すると、200人の新規雇用により、セナトビア施設の労働力は1,000人以上に増加します。
ABBは過去3年間で、米国事業に5億ドル以上を投資しており、これには2024年10月にウィスコンシン州ニューベルリンに新設した1億ドル規模の産業用ドライブの製造施設およびイノベーションラボが含まれます。2025年4月には、ニューメキシコ州アルバカーキに4,000万ドルを投じた新工場が開設し、電力系統の強化とレジリエンスを向上させる最新機器が製造される予定です。
ABBの新拠点はすべて、持続可能な運用のための最新技術を紹介し、ABBのデジタルおよび再生可能エネルギーソリューションが統合され、エネルギー効率を高め、排出量を削減します。
米国におけるABBの収益は2024年に約90億ドルに達し、ABBグループ全体の約27%を占めています。全米に約17,000人の従業員を擁するABBは、20州にわたり9つの主要な研究開発センターを含む約40カ所の製造、流通、オフィス施設を有し、全米50州で事業を展開しています。現在、ABBが米国で販売する製品の約75〜80%は米国で製造されています。2010年以降、ABBは米国での生産能力拡大プロジェクトとM&Aに140億ドル以上を投資してきました。
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