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'16
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BALLUFF
コンパクトな双方向データ・メモリー・モジュール モジュール
バルーフでは、限られた設置スペースに対応できるコンパクトな双方向データ・メモリー・モジュールを提供しています。その保護等級IP67を実現した小型メモリ・モジュールの寸法は、わずか34×16×8mmしかありません。門形マシニングセンタの加工ヘッドなど、交換ユニットにおける情報記録デバイスとしてご利用いただけます。
同モジュールを利用すれば、機械ユニット自身にその実稼働データを保持できるようになります。そのため、たとえば搭載の機械が変わっても、使用回数や衝撃・振動値、あるいは潤滑油の交換時期などあらゆるデータを直接読み込めるという利点が生まれます。
また、最小限の作業で取付けやパラメータ設定が行えます。必要なのは1本の標準ケーブルだけです。これにより、加工ヘッドと制御装置の間で、エラーの無い安定した双方向データ送信が実現します。このケーブルは、システム構成の一部として加工ヘッドのインターフェイスに接続します。データ送信は、耐ノイズ性に加え、電磁干渉に対する耐性も備えています。また、同モジュールには64バイトのセグメントを14個まで記録可能です。
加工ヘッドがある機械から別の機械へと載せ替えたときに、あらゆるID情報や利用状況データを加工ヘッドからNC制御装置にケーブルを通じて自動的に読み込み、コピーできるということになれば、機械オペレータは大いに助かるのではないでしょうか。また、保守や修理作業が必要になった場合にも、サービス担当者がノートPCなどでメモリーからすべてのデータを読み込み、必要に応じて更新できます。さらに、工場管理者からすると、こうした機能から加工ヘッドの最新状態に関する継続的でトランスペアレントな情報が得られることになります。
繰り返しになりますが、インダストリ4.0の目指す高い性能と省スペース性にとって、IO-Linkが欠かすことのできない技術であることは明らかです。