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Hitachi Construction Machinery News

日立、多用途建設工事向けマルチブーム解体機 ZX1100K-7を発売

日立建機は、さまざまな解体工事の生産性、安全性、柔軟性を向上させるZX1100K-7の受注を2025年4月1日より国内で開始します。

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日立、多用途建設工事向けマルチブーム解体機 ZX1100K-7を発売

日立建機は、ZAXIS-7 シリーズ最大機種となるマルチブーム解体機 ZX1100K-7 (最大運転質量 118,000 kg) の受注を、2025 年 4 月 1 日より日本市場向けに開始します。

「マルチブーム」とは、主に解体作業を目的とした油圧ショベルのフロント(ブーム・アーム)の構造を指します。解体する建築物の高さや作業の進捗に応じてフロントを交換し、フロントの作業高さや可動範囲を変更することで、1台でさまざまな作業に対応できることが特長です。

ZX1100K-7は、ハイリフト仕様・モンスタハイリフト仕様・ツーピースブーム仕様と3種類のフロントをそれぞれ用いることで、建築物の高層部から基礎部分の解体まで幅広い作業に柔軟に対応できます。また近年進むアタッチメントの大型化に対応し、発売済みの従来モデルに比べより大きなアタッチメントの装着が可能になりました。さらに、ジャッキアップの際に人の手で行っていたジャッキアップシリンダと油圧ホースの接続が、バルブの切り替えのみで対応可能になりました。これらの特長により、施工現場の生産性や安全性の向上に寄与します。

主な特長
1. 3種類のフロントで幅広い作業に対応可能
ZX1100K-7は作業用途や状況に応じて選択できる3種類のフロントをラインアップしています。「ハイリフト仕様」は高さ40m(ビル10~11階相当)、「モンスタハイリフト仕様」は高さ30m(ビル8~9階相当)、「ツーピースブーム仕様」は高さ18.3m(ビル5~6階)から地下5.9m(地下2階相当)の範囲で対応可能です。お客さまは作業状況に応じてフロントを自由に取り換えることで、油圧ショベル1台で建築物の高層部・中層部・基礎部分まで多様な解体作業を行うことができます。


日立、多用途建設工事向けマルチブーム解体機 ZX1100K-7を発売

2. アタッチメントの装着可能質量を向上し、安全性と生産性の向上に寄与
近年、生産性向上を目的としたアタッチメントの大型化が進んでいます。大型のアタッチメントを安定して使用できるよう、発売済みの従来モデルよりアタッチメントの装着可能質量を向上させました。ZX1100K-7のツーピースブーム仕様は通常時で最大7,500kgのアタッチメントを装着可能ですが、作業範囲が限定的な場合は左右の作業範囲を制限することで、最大9,800kgのアタッチメントが装着可能になり、安全性と生産性の向上に寄与します。

3. バルブ開閉のみでジャッキアップを可能とし、安全性と生産性の向上に寄与
大型の解体仕様機を輸送する際は、車体をトレーラーの荷台に乗せるために左右のクローラーを取り外します。クローラーの着脱には油圧を利用した車体のジャッキアップが必要です。従来は、ジャッキアップシリンダに手作業で油圧ホースを接続する必要がありました。ZX1100K-7はバルブの開閉のみで油圧回路の切り替えを可能とし、ジャッキアップシリンダと油圧ホースの接続作業が不要となりました。これにより作業時間を短縮しつつ、安全性と生産性の向上に寄与します。


日立、多用途建設工事向けマルチブーム解体機 ZX1100K-7を発売

日立建機グループは、今後もお客さまの課題に正面から向き合い、LANDCROSに込めた「あらゆるステークホルダーに革新的なソリューションを提供したい」という想いを具現化することで、施工現場の安全性や生産性向上などお客さまの課題解決に貢献します。

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