高速通信向けESD保護ダイオード
ローム、10Gbps超インターフェース対応の低容量ESD保護デバイスを開発。
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高速データ通信および車載電子機器分野において、ローム株式会社は、低容量と低ダイナミック抵抗を両立したESD保護ダイオード「RESDxVxシリーズ」を開発した。本製品は、10Gbpsを超える高速インターフェースに対応し、信号品質とIC保護性能の両立を目的としている。
高速通信におけるESD対策の課題
AIサーバー、5G/6G通信機器、車載システムの進展に伴い、高速信号伝送の需要は拡大している。一方で、ICの微細化によりESD耐性は低下傾向にあり、外付け保護素子の重要性が増している。
特に10Gbps以上の通信では、わずかな寄生容量の違いが信号波形に影響を与えるため、低容量設計が不可欠である。しかし、従来は容量低減とダイナミック抵抗の間にトレードオフが存在し、通信品質と保護性能の両立が課題となっていた。
低容量と低抵抗の両立
RESDxVxシリーズは、端子間容量を0.24pF(双方向)および0.48pF(単方向)まで低減し、高速信号への影響を最小化している。同時に、ダイナミック抵抗を0.28Ωまで抑制することで、クランプ電圧を一般品比で約40%低減し、IC保護性能を向上させている。
この特性により、高速通信における信号劣化を抑えながら、過電圧や静電気からの保護を実現する。
車載・産業用途への展開
本シリーズは、AIサーバー、データセンター、通信インフラ機器などの産業用途に加え、PCやスマートフォンなどの民生機器にも適用可能である。
さらに、DFN1006-2Wパッケージを採用した一部製品はAEC-Q101規格に準拠しており、ADAS、車載カメラ、ECUなどの車載用途にも対応する。SerDes通信や車載イーサネットなど、高速かつ高信頼性が求められるシステムへの適用が想定されている。
多様な高速インターフェースへの対応
本製品は、USB4、Thunderbolt 4、HDMI、PCI Express、DisplayPort、MIPIなどの高速インターフェースに対応しており、幅広い機器設計に組み込み可能である。
これにより、通信機器やコンピューティング機器における信号品質維持と保護機能の両立が可能となる。
製品供給と今後の展開
RESDxVxシリーズは2026年3月より量産を開始しており、オンライン販売にも対応している。低容量ESD保護ダイオードおよびTVSダイオードのラインアップ拡充を通じて、高速通信および自動運転分野の技術進展を支えることが期待される。
産業ジャーナリスト、レクシュマン・ラムダス編集(AI支援)
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