ZF、新事業部を設立。取締役を交代しEモビリティを強化。
ZFフリードリヒスハーフェンAG(以下、ZF)の監査役会は、ZF取締役会メンバーにシュテファン・フォン・シュックマン(46)を新たに迎えることを発表しました。現在、カー・パワートレイン・テクノロジー事業部を率いるフォン・シュックマンは、2021年1月1日付けでマイケル・ハンケル(63)から引き継ぎます。ハンケルは、17年にわたるZFへの貢献を終え、勇退します。また監査役会は、現在のカー・パワートレイン・テクノロジー事業部とEモビリティ事業部から成る新事業部を設立することを決定し、お客様に電動ドライブラインのソリューションを集約して提供することを発表しました。
将来的には、ZFは内燃機関のコンポーネント開発を終了し、長距離走行が可能なプラグイン・ハイブリッドと完全電気自動車にフォーカスしていき す。
- 監査役会が、乗用車向け電動ドライブラインの新事業部設立を承認
- マイケル・ハンケルはZFでの17年間の務めを終え、2020年末で勇退
- 2021年1月1日付けでシュテファン・フォン・シュックマンを取締役に任命
フォン・シュックマンは2018年秋からドイツのザールブリュッケンを拠点とするカー・パワートレイン・テクノロジー事業部を統括しています。経営学を修めた後、2003年にZFグループに入社しました。その後、ハンガリーのエゲルを拠点とするZF レンクシステム・ハンガリア社(ZF Lenksysteme Hungária Kft.)のコマーシャル・ディレクター、ドイツのシュヴェービッシュ・グミュントに拠点を置くZF レンクシステム社のグローバル・アフターマーケットおよびスモールシリーズ・ビジネスユニットの責任者など、様々な要職を歴任しています。2015年にはカー・パワートレイン・テクノロジー事業部のバイスプレジデントとして財務、管理部門、IT、およびプロセス管理を担当し、その後事業部の責任者に就任しました。
2021年1月1日付けフォン・シュックマンのZF取締役任命は、ZFグループ構造の大きな転換期と一致しています。新事業部は現在のカー・パワートレイン・テクノロジー事業部とEモビリティ事業部で構成されます。これにより、ZFは様々なコンピテンシーを組み合わせ、加速する乗用車の電動化に対応することでお客様とより緊密な関係を築き、プラグイン・ハイブリッドおよび電動ドライブへの変革をさらに推し進めます。将来的に、ZFは純粋な内燃機関車向けドライブラインのコンポーネント開発を終了します。
ZF監査役会長のフランツ=ヨーゼフ・ペーフゲン工学博士は、次のように述べています。「我々は自動車のドライブラインに精通したリーダーであるシュテファン・フォン・シュックマンを新事業部の責任者、そして取締役会のメンバーに任命、選出しました。彼はEモビリティ分野におけるZFの地位を強化するでしょう。」
ハンケルの長年の功績に対する謝辞
ペーフゲン工学博士は、2020年12月31日にZFの取締役会を勇退するマイケル・ハンケルに、彼の長期にわたる貢献への感謝の意を表しました。「ハンケルは、ZFグループ全体の再編成に貢献してきました。スマートインダストリーのアプリケーション導入による生産現場のデジタル化に尽力しました。世界中で『ZFプロダクションシステム』が導入されているのは彼の功績です。今日、当社が効率性の高い生産ネットワークをグローバルで保持しているのは彼の献身によるものです。会社を代表して、彼の将来が素晴らしいものになることを願っています。」
マイケル・ハンケルは、2003年にドイツのシュヴァインフルトを拠点とする旧ZFザックス社の取締役となり、シャシ部門を担当しました。2007年には、シュヴェービッシュ・グミュントを拠点とするZF レンクシステム社の取締役会の会長に就任しました。2013年からZFの取締役会のメンバーとなり、カー・パワートレイン・テクノロジーとEモビリティ事業部を担当するほか、生産、欧州および北米の乗用車の主要顧客アカウント管理を担当しています。
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