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TDK News

ESD/サージ保護デバイス: 車載用Ethernet向け高ESD耐量チップバリスタの開発と量産

TDK株式会社(社長:石黒 成直)は、車載用Ethernet向け高ESD耐量チップバリスタの新製品(製品名:AVRH10C101KT4R7YA8)を開発し、製品ラインナップを拡大したことを発表します。2022年3月より量産を開始する予定です。

ESD/サージ保護デバイス: 車載用Ethernet向け高ESD耐量チップバリスタの開発と量産
  • 小型かつ低静電容量および狭公差品
  • ESD耐量 25㎸ (IEC61000-4-2)、OPEN Alliance 100BASE-T1 ESD Device Spec ver.2.0に準拠
  • 温度特性は150℃まで対応

本製品は、高精度な積層技術、製造プロセスと工程設計の最適化により、静電容量範囲は4.7 ± 0.57㎊の狭公差をESD耐量は25kVの高耐圧をともに実現しました。さらに、 OPEN Alliance 100BASE-T1 ESD Device Specification ver.2.0において、ESD保護部品

に要求されるパフォーマンスをすべてクリアし、当該規格に準拠しています。製品サイズは、車載向けチップバリスタ業界最小クラスの1005サイズ(1.0 x 0.5 x 0.5 ㎜)を実現しました。使用温度範囲は-55 ~ +150℃です。

近年、自動車のADAS(先進運転システム)やその先の自動運転では、ECU間の高速・低遅延の通信が要求されるため、通信インフラとして車載用のEthernetが使用されております。本製品はECU間の高速通信を阻害することなく車載機器のESD保護が可能です。

これからの車載機器で必要とされる高速通信への対応に加え、高ESD耐量化を達成することでより高い信頼性を実現した新製品です。

今後、さらなる小型化、使用電圧の向上、静電容量範囲の拡大等、製品ラインナップの拡充を図り、お客様の多種多様な車載用機器の設計に柔軟に対応していきます。

用語集

  • IEC61000-4-2:International Electrotechnical Co㎜issionの略。国際電気標準会議で定められた静電気放電のイミュニティ規格。
  • Ethernet:コンピュータや電子機器をケーブルで繋いで通信するネットワーク規格の1つ。
  • ADAS:Advanced driver-assistance systems の略。 先進運転支援システム。
  • ECU:Electronic Control Unitの略。各種車載用電子制御ユニット。
  • ESD:electro-static discharge の略。 静電気放電。

主な用途

  • 車載用Ethernet

主な特長と利点

  • 低静電容量および狭公差品
  • ESD耐量25㎸
  • 小型化による省スペース
  • 温度特性150℃対応による使用エリアの拡大
  • OPEN Alliance 100BASE-T1 ESD Device Specification ver.2.0への準拠

主な特性

ESD/サージ保護デバイス: 車載用Ethernet向け高ESD耐量チップバリスタの開発と量産


生産・販売計画
サンプル価格 : 15円(税抜)/個
生産拠点 : 日本
生産予定 : 1,000万個/月(当初)
生産開始 : 2022年3月

www.tdk.com

 

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