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PEPPERL+FUCHS FACTORY AUTOMATION

独自の角度安定検出を実現し、動的条件に対応した傾斜センサ

水平になるよう水準器を使って絵を壁に掛けようとしたことがありませんか。水準器の気泡を見れば絵が水平になったのがわかるので、これは簡単です。しかし、ホイールローダーを加速したり減速したり、あるいは砂利道や凸凹のある地面を走行するときに、そのバケットを水平に保とういうのはどうでしょうか。もちろん簡単ではありません。水準器や静止型傾斜センサでは有効な測定値は得られないからです。しかし、Pepperl+Fuchs(ペッパール・アンド・フックス)の新しい「IMU F99」傾斜センサなら、外部(地面の凹凸など)からの外乱を直ちに除去できるため、そうした動的なアプリケーションでも信頼できる傾斜データが得られます。さらにCANバスを介したソフトウェアによる独自の調整機能により、たとえ機械の運転挙動が大きく変化するような場合でも、優れた角度精度を保証します。

独自の角度安定検出を実現し、動的条件に対応した傾斜センサ

IMU F99はJ1939プロトコルに対応

風力発電機、無人搬送車、建設・農業・林業用の機械など、ダイナミックに動く機械では、静止型傾斜計はすぐに限界に達してしまいます。これは、静止型傾斜センサが重力加速度を常に同じ向きにあるとして、角度変化を検出しているためです。そのため、減速や凹凸のある路面を走行するときなど、他の方向に加速度が生じると、これが大きな外乱となり、信頼性の高い角度測定が不可能になるのです。


独自の角度安定検出を実現し、動的条件に対応した傾斜センサ
IMU F99を使ったショベルカーのブーム角度の検出

IMU F99ダイナミック傾斜センサは、そうしたアプリケーション専用に開発されました。IMU F99の内部では、回転数と加速度の両方を3軸空間で測定し、それらの値を高度なアルゴリズムによって融合して角度に換算します。こうして信頼性の高い角度の出力を実現することができます。しかしながら、機械の運動はさまざまであるため、それぞれの機械に適応した方法で回転数や加速度を融合する必要があります。IMU F99は、ユニークで使いやすい調整設定機能を持ち、この一つのデバイスで、ホイールローダー、ブルドーザー、クレーンなどさまざまな機械の角度測定を行います。


独自の角度安定検出を実現し、動的条件に対応した傾斜センサ
IMU F99を使ったホイールローダーの積載重量の検出

IMU F99は、角度と同時に3軸それぞれの回転速度と加速度も出力します。そのため、幅広い用途にお使いいただける製品となっています。たとえば、IMU F99を使って風力タービンの回転速度が測定可能です。さらに、ブレードに望ましくない着氷が生じるとブレードの加速度が変動することがあますが、この加速度も同時にモニタリングできます。こうした風力タービンの回転速度の管理を通じて、予知保全を行うことも可能になります。

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