www.engineering-japan.com
ZF News

CESワールドプレミア:コネクティビティプラットフォーム「「ZF ProConnect」」で車両をクラウドやインフラと安全に接続

高度に自動化されたソフトウェア・デファインド・ビークル(SDV)と次世代のデジタルサービスには、強力なネットワーキングと大量のデータ交換が必要です。「ZF ProConnect」コネクティビティプラットフォームは、車両をクラウドおよび交通インフラストラクチャを接続します。

CESワールドプレミア:コネクティビティプラットフォーム「「ZF ProConnect」」で車両をクラウドやインフラと安全に接続

「ZF ProConnect」:コンパクトなユニットで自動運転とV2X通信のための信頼性の高いデータ交換可能

  • 「ZF ProConnect」は、自動化されたソフトウェア・デファインド・ビークルをクラウドとインフラストラクチャに接続
  • 最も厳しい安全性とセキュリティ基準を満たしたコネクティビティソリューション
  • ZFパートナーのヘキサゴン社が、CES 2023のデモカーで自動運転用の高精度衛星ナビゲーションを実演

最も厳格なセキュリティ要件を満たす最先端製品の 一つです。すでにグローバル自動車メーカーから最初の大型受注を獲得しており、2025年に量産開始予定です。2023年1月5日から8日まで、ネバダ州ラスベガスで開催されるコンシューマー・エレクトロニクス・ショー(CES)にて、自動運転および測位スペシャリストであるヘキサゴン社のデモカーでそのテクノロジーを体験できます。

先進運転支援システム(後の自律運転車)を導入するためには、車両は多様な方法で外部とのネットワークを結ばなくてはなりません。膨大な量のデータを、さまざまなインターフェイスを介して迅速かつ確実に交換する必要があります。「ZF ProConnect」コネクティビティプラットフォームは、未来の自動車に最高峰のネットワーク機能を提供します。本ソリューションは、CES 2023の公式ワールドプレミアを飾ります。

SDVの主要コンポーネント
「ZF ProConnect」は、DSRC(狭域通信)、C-V2X、Vehicle-to-Everything (V2X)などの規格をマスターすることで、信号機などの道路インフラとの通信を可能にします。またカーブの先での突然の渋滞解消や、出動中の救急車の接近情報をProConnectが受信し、運転者に警告することも可能です。自動車産業用で最もパワフルなスーパーコンピュータである高性能コンピュータ「ZF ProAI」は、ProConnectから供給されるデータを処理し、既存のセンサーおよび他の車両データと組み合わせ、人工知能を使用して安全運転戦略を導き出し、アクチュエータシステムにアクションコマンドとしてこれらを送ります。ProAIと連携するProConnectはSDVの重要な部分であり、次世代モビリティとデータベースのビジネスモデルの基本的な前提条件となります。

「ZF ProConnect」は、幅広いデジタルサービスを可能にします。車載ソフトウェアを継続的に更新したりオンデマンドで一時的に増やしたりする無線アップデートに加え、正確な位置データを必要とする自動追い越しなどのADASコンフォート機能用の高精細地図データも含まれます。センサーと診断データの伝送には、コネクティビティも必要です。例えば、道路状況(くぼみ、滑りやすさ、雪、凍結など)をクラウドに報告するなど、自動運転車においては、フリートマネジメント、スマートフォンアプリとの連携(サービス情報、時刻表など)、遠隔操作、さらには自動運転シャトルのコントロールセンターとの通信や相互作用などに重要な役割を果たしています。これらは、車両の信頼性の高いネットワーキングを実現し、快適性と安全性の向上につながります。

「自動車は他の道路利用者やインフラストラクチャ、クラウドとのやり取りができるようにV2X通信を必要とします。「ZF ProConnect」では、SDVにおいてますます重要な役割を果たしているお客様向けのデジタルビジネスモデルの可能性を切り開きます。」とZFのADコンポーネンツ&コネクティビティ部門の責任者であるオリバー・ブリームルは語っています。

市場で最初のシステムの一つとして、ProConnectは、電気/電子システムに関する規格ISO 26262、ASIL-B (D)による機能安全基準、およびサイバーセキュリティ規格ISO/SAE 21434などの自動車向けの国際的な規格要件を満たしています。これにより、認証されていない外部からのアクセスに対して自動車を完全に保護します。また、「ZF ProConnect」は、モジュラーハードウェアとソフトウェアによって、8.6 x 6.7 x 2インチと非常にコンパクトなため、自動車メーカーに設計の大きな柔軟性をもたらします。

自動運転のための正確なナビゲーションを提供
自動運転と自律運転においては、コネクティビティプラットフォームの完全なネットワーク機能が生かされます。LTEおよび5Gモバイル通信規格に対応しており、BluetoothおよびWiFiに対応しているほか、衛星を介してセンチメートル単位の精度で車両の位置を特定できる全球測位衛星システム (GNSS) に接続することもできます。ProConnectは、クラウド経由で必要な地図資料も取得でき、ヘキサゴン社のTerraStar-Xコレクションサービスと測位演算エンジンによる高精度ローカリゼーションは、車両の環境センサーを補い、冗長性と安全性を高めます。包括的なコネクティビティソリューションに加えて、はるかに小型なProConnectモジュールも利用可能です。こちらは主に衛星測位を提供します。

ZFは、CESにて自律型モビリティの分野でソフトウェアおよびデータ管理の大手プロバイダであるパートナーのヘキサゴン社のデモ車両で、このシステムが未来の衛星ナビゲーションにいかに正確に寄与しているかを実証します。ヘキサゴン社の社長兼CEOであるオラ・ローレンは次のように述べています。「自律型モビリティの変革の可能性は、オンロードとオフロードの両方で、長年にわたって私たちの焦点となっていました。この未来の安全性と信頼性を確かなものにするために、自動車エレクトロニクスおよび制御システムの世界的リーダーであるZFと提携できることを大変嬉しく思います。自動車および輸送業界における安全と自動化を推進していく中で、このパートナーシップは、自然な流れです。」

CESでのヘキサゴン-ProConnectデモカーに興味を持たれた方は、こちらから登録してください。

www.zf.com

  さらに詳しく…

LinkedIn
Pinterest

フォロー(IMP 155 000フォロワー)