ルネサス、モーター制御マイクロコントローラーのポートフォリオを拡大

ルネサス エレクトロニクス株式会社は、このたび、モータ制御用マイコンのポートフォリオを拡充し、RA、RXファミリを含む3種類の32ビットマイコングループ「RA4T1」、「RA6T3」、「RX26T」を発売、量産を開始しました。メモリやパッケージ展開を含めると35品種以上のマイコン製品が新たに加わりました。ルネサスはこれにより、マイコンやMPU（マイクロプロセッサユニット）、アナログ、パワーマネジメント、センサ、通信デバイス、シグナルコンディショナなど、家電および産業用のモータ制御向け製品ポートフォリオをさらに拡充し、市場をリードします。

RAファミリからは、Arm^® Cortex^®-M33コアベースの、2つの新しいマイコンをリリースしました。RA4T1グループは、最大動作周波数100MHzで最大256KB（キロバイト）のフラッシュメモリと40KBのSRAMを搭載しています。RA 6T3グループは、最大動作周波数200MHzで256KBのフラッシュメモリと40KBのSRAMを搭載しています。いずれの製品も、三角関数演算器（TFU）やPGA（プログラマブルゲインアンプ）A/Dコンバータ（ADC）、CAN FDなどの幅広い通信インタフェースを備え、モータ制御アプリケーション向けに最適化した機能を提供します。両製品は、Flexible Software Package（FSP）によってサポートされており、ユーザは他のRAファミリのマイコンから容易に設計資産を流用できます。

RXファミリからリリースされたRX26T グループは、最大動作周波数120MHzで最大512KBのフラッシュメモリと最大64KBのSRAMを搭載しています。5V電源に対応し、優れたノイズ耐性と制御性能を実現します。また、TFU、高精度な高速オンチップオシレータ（HOCO）、インバータ制御タイマなども搭載しています。RX26Tは高い市場実績を誇る既存のRX24Tの後継品であり、内蔵機能やピン配置で継承性を保ちながら性能と機能を強化しました。ユーザはRX26Tに置き換えることにより、モータアプリケーションの付加価値向上を実現できます。