www.engineering-japan.com
EPLAN

EPLAN Preplanningに配管モジュールが登場

エンジニアリングのための構造化と一貫したデータの取得が早期に行えるほど、良いのはもちろんです。これは、ケーブルはもとより配管の定義や情報など、プロジェクトの初期段階での主要な接続関連データについては特に大きなポイントです。そこでEPLAN Preplanningの新バージョンでは、独自の配管モジュールを用意しました。ユーザーは下流のエンジニアリング・プロセスに向けた仕様として、配線データも定義することができます。こうした接続関連データの集中管理によって、必要な労力が減少するとともに、プロジェクト品質が向上します。

EPLAN Preplanningに配管モジュールが登場
Preplanning_EN.jpg: EPLAN Preplanningバージョン2.7では、事前設計から回路図での詳細な計画、さらに配管・計装図面まで、配管の簡単な設計が可能になります。

新しいEPLAN Preplanningバージョン2.7が9月から利用可能になり、EPLANプラットフォームの応用分野がさらに拡大します。同じ部品グラフィックやデータベースを利用して、より早期にプロジェクト情報の取得や定義、計画立案も行え、構想設計から詳細設計までエンジニアリング・プロセスのさらなる統合と効率化が図れます。こうした機能は、コネクション・プランニング(connection-planning)オブジェクトとして知られるコンセプトによって実現されています。このオブジェクトで、どのセグメントが互いに接続されているかを定義し、たとえば事前設計における配管やケーブルを表現します。

配管を表現するデータには、パイプ・クラスに加え、水やオイル、酸素といった各配管を流れる流体の情報も含まれます。セグメント・テンプレート・ナビゲータ(Segment Template Navigator)によって、ユーザーはすべての関連データを備えたテンプレートとして、プロジェクトに必要なパイプの種類や流体を定義することができます。セグメントや配管を定義するうえで個別にデータを入力する必要はありませんので、プロジェクトの速度が向上します。

パイプ・クラスは、新しいバージョン2.7の事前設計における全セグメントのための属性です。配管計画オブジェクトや配管定義ポイントの入力フィールドとして利用でき、パイプ・クラス・テンプレート(Pipe Class Template)を選択することも可能です。このパイプ・クラス・テンプレートには、パイプ断面のほか、継ぎ手やポンプなどの部品をユーザーが追加保存できます。そうしてパイプ・クラスに部品を割り当てておきさえすれば、後から、セグメントの要素として選択可能になります。

ユーザーにとっての利点: 配管の経路、つまりその配管にどの接続が繋がっているかという表示は、EPLAN Preplanningが自動的に決定します。パイプ・クラスと付加データは、接続や接続定義ポイントおよび機能に対応したパラメータによって保存可能です。選択した配管は経路に応じて色分けされ、自動接続ラインを追加すれば、配管・計装図面上ですべての利用可能な接続点を経由して一つずつ配管の経路を延ばすこともできます。

背景

EPLAN Preplanningを用いれば、エンジニアリング・プロセスの早期に、ユーザーはEPLANプラットフォームで技術的な点に関する初期計画作業を行えます。機械/プラントのエンジニアリングを行うにはそれぞれの段階があり、コンセプトは最初の漠然としたアイデアやデザインから絶えず改良と肉付けが施され、最終的に機械の組立てや生産に必要なすべてのドキュメントと情報にまとめあげられます。プロジェクトの事前設計段階では、機械/プラントの技術的な部分に対するコンセプトを定め、初期の量的構成を見積もります。その目標は、最も技術的に有利なコンセプトを見極め、引き続く詳細な計画作業のための仕様を決めることです。図面作成や取付けの細目はすべて、こうした事前設計に基づいて行うことができます。配管・計装図面は、プラントに関するドキュメントには欠くことのできない要素です。


EPLAN Preplanningバージョン2.7の利点


・配管・計装図面を引く前に、配管の接続元と接続先を定義できます
・名称など、配管を説明・特定できるデータを割り当てられます
・パイプや計装機器の配列が設計された配管・計装図面上で配管を定義できます
・配管部品の挿入・削除が自由に行えます
・配管に応じたレポートを作成できます

  さらに詳しく…

LinkedIn
Pinterest

フォロー(IMP 155 000フォロワー)